> GruppeMは、両クラスでドライバーを再編
>シルバーカップチャンピオンのMarchy Leeが復帰
> GT4エントリーが新記録
>エントリーリスト:ブリラム
Blancpain GT Series Asiaは先月マレーシアで開幕し、今週末、特にタイのチャン・インターナショナル・サーキットにおいて2018年シーズンの第3、4戦(5月12日/ 13日)を行う。
30台のスーパーカー(19台のGT3と11台のGT4)が参戦するブリラムの4.551kmサーキットでは、いくつかのドライバーの再編やウィナーの復帰もあって、両クラスでのタイトル争いが熾烈になるだろうことが予想される。
GruppeM Racingは、セパンで行われた2つの1時間レースを連覇し、チームとドライバーのランキングでGT3のリーダーに躍り出た。しかし、前回の優勝と表彰台を獲得したブライス・ボシとラファエレ・マルチエロのどちらもタイのラウンドには参加しない。
既に発表された通り、ニュルブルクリンク24時間に参戦するマルチエロの代わりに、Mercedes-AMGのエース・ファクトリー・ドライバーであるマキシー・ビュークがプロ・ドライバーを務めることになっている。ビュークは昨年のブリラムでGruppeMの勝利に貢献し、1年経って、今度はボシの代わりに新しくチームのアマチュア・ドライバーとなったアレクサンダー・マッツシュルと組んで出場する。しかし、#888は土曜日のブリラムのレースで、前回セパンでの優勝から15秒のペナルティーをかけられることが決まっている。
GruppeMの2台目、シルバー・カップのMercedes AMGはセパンで悲喜こもごもの終末を送り、パトリック・ニーデルハウザーとニコ・バスティアンは第1戦で勝利しながら第2レースでダメージを受けた。チーム・メイトの#888同様、#999も今週末、マーカス・ポマーがバスティアンの代わりに走ることになる。ポマーがバスティアンの代わりを4回務めることになるが、今回がその初戦となる。
現在3位のニーデルハウザーは、FFF Racing Team by ACMのマーティン・コドリッチクとデニス・リンドから1点差で今週末をスタートさせる。どちらの車両もサクセス・ペナルティに縛られないので、セパンでの素晴らしい第1レースの戦いが再び繰り広げられるだろう。
ジョシュ・バードンは前回の予選でポールポジションを獲得して脚光を浴びたが、第2レースでの2位による10秒ペナルティーは、彼とアンソニー・リウにとって、前回の土曜日を再現するのを難しくすることは間違いない。代わりに同じAbsolute Racingの3台のAudiのうち、シルバー・カップのリーダー、マーティン・ランプとフランキー・チェンは、ペナルティーのない第1レースで本領を発揮することが出来るだろう。
しかし、彼らを含め、シルバー・カップの挑戦者たちには今週末、新たなライバルの出現を迎える。前年度のチャンピオン、マーチー・リーは、アレックス・ユーンをパートナーとしてブリラムのBlancpain GT Series Asiaに復帰し、一新されたPhoenix Racing Asiaラインナップに加わる。リーは、元コ・ドライバーのショーン・トン同様、昨シーズンのシルバー・カップで優勝したが、今年はランプとチェンに35ポイント、GT3の総合リーダーからは40ポイント遅れをとっている。グリッド最年長シルバー・カップのクルーが、より若いライバルに対してどの戦っていくのか、ということが今シーズンを通して興味深いサブプロットに発展するはずだ。
HubAuto Corsaのニック・フォスターとレオ・イー・ホンリーは、セパンで非常に安定したパフォーマンスを披露し、総合5番手、シルバー・カップ3番手と、フェラーリ・ドライバーの中で最上位につけている。昨シーズンのブリラムでこの488 GT3が優勝したことで彼らも決して侮れない存在となっている。
KCMGのNissanは、FFF Racingの他のLamborghiniと共に、セパンで十分な競争力を発揮したが、OD Racing Team WRTやCraft-Bamboo-Racingのように、今シーズンを低調にスタートしたチームは、タイで巻き返しを図っている。
Am Cupでは、Arrows RacingとCMRT Eurasiaのドライバー達はトップ・クルーだけがタイに参戦し、AMAC MotorsportのBen PorterとAndrew Macphersonは竹田直人と白坂卓也(KCMG)の無敗スタートを終わらせたいと願っているだろう。
GT4のランキングは、GruppeMのRussell Wardの撤退によって影響を受けるだろう。彼とコ・ドライバーのラインホルト・レンガーは現在、セパンで勝利と3位を獲得したTeam iRace.Winのリンゴ・チョンとジル・ヴァネレットと共に、トップに君臨している。
Craft Bamboo Racingの現チャンピオン、フランク・ユーとジャン・マルク・マーリンは、BMWチーム・スタディーの木下隆之、砂子塾長選手と共にセパンでの表彰台などから、トップに僅か10ポイント差につけている。
一方、昨年のブリラムでマーリン/ユー同様に優勝したケオ・チャンは、同様の結果を得て勢いに乗ろうとしている。
Porsche、Mercedes - AMG、McLaren、BMWを含む8台のフルシーズン・エントリーに、ブリラムでは3台のオール・タイのPorsche Cayman GT4 Clubsport MRが加わる。合計11台の車両による参戦は、アマチュア・オンリーのGT4カテゴリー最大の参加数となる。
予選と2本のレースはBlancpain GT Series AsiaのウェブサイトとFacebookページ、そしてSROのGT World Youtubeチャンネルでライブ・ストリーミングされる。Fox Sports Asiaはアジア中でライヴ中継を行い、タイではTRUE4Uが放送を行う。中国のYoukuもまた、全土においてライヴ中継をストリーミングする予定。
ブリラム タイム・スケジュール
5月11日金曜日
13:10 - 13:55:フリープラクティス1
16:00 – 16:45:フリープラクティス2
5月12日土曜日
09:00 - 09:30:公式練習
10:50 - 11:05:予選1(レース1グリッド決定)
11:15 - 11:30:予選2(レース2グリッド決定)
14:30 - 15:30:レース1
5月13日日曜日
13:00〜14:00:レース2
ピットストップ・サクセス・ペナルティ
GT3:レース1
15秒 - #888 GruppeM Mercedes-AMG GT3 – マッツシュル /ビューク
10秒 - #37 Absolute Racing Audi R8 LMS GT3 – リウ/バードン
05秒 - #63 FFF Racing Team Lamborghini Huracan GT3 - 浜口/ マペリ
GT4:レース1
15秒 - #72 Team iRace.Win Mercedes-AMG GT4 – チョン/ヴァネレット
10秒 - #81 BMW Team Studie BMW M4 GT4 - 木下/砂子
05秒 - #666 GruppeM Racing Mercedes - AMG GT4 - レンガー/ 未定
ラップ・レコード
GT3 - 1m34.239s - マーティン・ランプ Champion Racing by KCMG Audi R8 LMS GT3 – 2017年
GT4 - 1m48.831s - フランク・ユー Craft-Bamboo Racing Porsche Cayman GT4 – 2017年