GruppeM RacingはBuriramのレース1で GT3とGT4の両方の勝利を祝う

12 May 2018

> FFF Racingのストップ/ゴー・ペナルティがニーデルハウザーとポマーに総合優勝をもたらす。
> レンガーがBMW Team Studieを抑えて単独でGT4の勝利。
> リザルト: Race 1
> ポイント: GT3 / GT4

GruppeM RacingのMercedes-AMGは、ブリラムで行われたBlancpain GT Series Asiaにおいて、GT3とGT4両方の優勝を祝った。パトリック・ニーデルハウザーとマーカス・ポマーはHubAuto CorsaとFFF Racing Team by ACMとの緊迫する戦いに勝ち、ラインホルド・レンガーはBMW Team Studieの序盤の攻勢を凌ぎ、GT4の勝利を奪取した。

GT3:ピットストップ・ペナルティーがFFF RACING TEAMの初優勝を阻む。


ポール・ポジションからスタートしたニーデルハウザーは、トリッキーなオープニングラップをなんとか乗り越えた後、ピットストップ・ウィンドーまでに3.5秒のギャップを築くことに成功した。

特に上位6台の順位が目まぐるしく変わる中、FFF Racing Teamのデニス・リンドは5番手スタートから2番手へとジャンプアップし、混乱した状況から最も恩恵を受けた。HubAuto Corsaのレオ・イー・ホンリィがその背後から脅かす中、KCMGのエドアルド・リベラティはピット・ウィンドー・オープンまでにテール・トゥ・ノーズで2位と3位に迫る勢いを見せた。

Absolute Racingのマーティン・ランプはスタートで3番手からのポジション・アップを狙いながら一時6番手まで落ち、そのポジションはリンドとリベラティのものになったが、同じAudi R8のOD Racingアッタパ・パテルをパスして5番手に戻してピットストップを迎えた。

ほぼすべての上位車両が、ピットストップ・サクセス・ペナルティなく今週末を迎えたため、ドライバー交替後も大きな順位の推移はなかったが、リンドのパートナーであるマーティン・コドリックは#999をニーデルハウザーから引き継いだポマーに背後に迫った。
勢いに勝るコドリックのLamborghiniは、トップのMercedes – AMGがGT4のトラフィックに引っかかっている間に、襲い掛かった。

しかしその野望も、レース・コントロールからFFF RacingのLamborghiniに対し、ピットストップ時間不足のために1秒間のストップ/ゴー・ペナルティを科されたことで潰えることになった

そのまま順調にチェッカー・フラッグを受けるかと思われたポマーだったが、イーのパートナーであるニック・フォスターがそうはさせなかった。1周ごとに0.5秒ずつ詰めていくという猛追で、レースの残り10分間を先頭の背後にぴったりとつけて、仕掛けようとしたが、結局最後まで好機が訪れることはなかった。

3位は最初のスティントを長引かせてライバル勢をアンダーカットし、またコドリック/リンド組のペナルティーを利したAbsolute Racingのランプとフランキー・チェンにいった。

それでも、FFF Racingはプロ/アマ・クラスでの優勝を祝うことができた。濱口弘は総合11番手からスタートし、同じブロンズ勢のソ・ジュウォンとアンソニー・リウとの競り合いを経て7番手でピットイン、セパンで3位になった5秒のサクセス・ペナルティーの後もマルコ・マペッリは失速することなく、最終ラップでペナルティーから立ち戻ったコドリックを抑えて、総合4位でフィニッシュした。

谷口行規と松田次生は、ポジションを10個上げて1時間のレースを6位で終えた。谷口は16番手でスタートしたが、11番手で交代した松田はKCMG Nissanを駆って猛攻を仕掛け続けた。

ミッチ・ギルバートとパテルのOD Racing Audiとリベラティとフロリアン・シュトラウスのKCMG Nissanのもう一台がそれぞれ7位と8位、両者は共に第2スティントで順位を落としたが、アンドリュー・キムとアデリー・フォンのAbsoluteのAudiはスタートした順位から4つポジションを上げてフィニッシュした。同じチームのリウとジョシュ・バードンはセパンの2位による10秒のサクセス・ペナルティーをピットストップ時間に加算され、10位でフィニッシュした。

アレキサンダー・マッツシュルとマキシー・ビュークは、序盤でのパンクチャーと15秒のサクセス・ペナルティーもあって、勝負に参加することができずに終わった。ただし、このペアは明日のレースをポールからスタートすることになっている。

アマ・クラスでは、KCMGの白坂卓也と竹田直人がAMAC Motorsportのベン・ポーターとアンドリュー・マクファーソンを破り、無敗のまま完ぺきなシーズンを続けている。

GT4:BMW Team Studieのペナルティーを利したレンガー


GruppeM Racing とBMW Team Studieは序盤のスティントで目を見張る戦いを見せたが、ペナルティーとアクシデントが満載のレースをしのいだラインホルド・レンガーが勝利を手にした。

レンガーとポール・シッターの砂子塾長は後続を瞬く間に引き離し、この2台の間のバトルは何度となく首位が入れ替わる、激しいものとなった。

今週末、単独で参戦のレンガーは、ピットストップを首位で終えたが、直後のターン1でスピンを喫し、ポジションを空け渡した。普通なら、砂子のパートナーである木下隆之はそのままリードを続けるところだが、第1スティントでのFCY中の違反からのドライブスルー・ペナルティもあって、レンガーはリードを奪い返し、そのままゴールした

その後の#81のパンクチャーと、#82のストップ/ゴー・ペナルティによって、Team StudieのBMWはCraft-Bamboo Racingのフランク・ユーとジャン・マルク・マーリンに2位、JWD-Unixx Racing Team PorscheのCharvanin BunditkitsadaとPitsanu Sirimongkolkasemに3位までも譲渡することになってしまった。

TTR Team SARDのトニー・フォンとブライアン・リーのCayman GT4が、Team Studieのマックス・チェンと浦田健を抑えて4位、キーオ・チャンとジェフ・ルーは6位でフィニッシュした。

明日のレース開始は13:00から。Blancpain GT Series AsiaのウェブサイトとFacebookページ、SROのGT World Youtubeチャンネルでライブ配信されます。

ドライバーのコメント:

マーカス・ポマー #999 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3:「ピットストップも完璧じゃなかったから、結構タフだったよ。すぐ前にクルマがいたので、ピットを出るときにそれを避けるので、2秒くらい掛かった。そこから鬼のようにプッシュしたんだ。GT4のトラフィックを交わすのは大変だったし、危うくクラッシュするところで、そこでランボに行かれてしまった。でも、チームから、彼にペナルティーが出たと聞いたので、落ち着くことができた。その後は、ミスをしないで、ゴールを迎えることだけを考えて走ったんだ」。

ラインホルド・レンガー #666 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT4:「はっきり言って、色んなことが起きた大変なレースだったけれど、本当にラッキーだったよ。僕はダブル・スティントをやらなければならない、ということはペナルティーを受けていることになるんだけど、とにかくこの条件の中で何とかこなすことができた。とにかく、クルマの中は暑かった。このクラスはみんな強いし、僕はスタートからフィニッシュまでずっとプッシュし続けなければならなかったし、ミスも許されない。絶対に二人で走った方が、フレッシュでプッシュし続けることができるからいいと思うけれど、なんとかなったよ」。