Absolute Racingのランプとチェンが鈴鹿でアウディ初勝利を飾る!

30 June 2018

> BMW Team Studie が母国でGT4優勝と3位を獲得
> リザルト:レース1
> ポイント: GT3 / GT4


Absolute Racing Audiのマーティン・ランプとフランキー・チェンが鈴鹿で初優勝、トップ6には様々なGT3のマニュファクチャラーが顔を揃えた。

Craft-Bamboo Porscheのサンディー・ストゥーヴィックとシェイ・デイヴィーズは4位スタートから2位、チャンピオンシップ・リーダーのマーティン・コドリックとデニス・リンドが3位に入り、Ferrari、Mercedes-AMGそしてNissanが後に続いた。

GT4クラスでは、BMW Team Studieの木下隆之と砂子塾長が彼らを応援する多くのファンの前で初優勝を飾るという感動的な場面があった。同じチームのもう1台のM4車両も3位表彰台に上がり、2位にはラインホルド・レンガーと大塚隆一郎のGruppeM Racing Mercedes-AMGが上がった。

GT3:サクセス・ペナルティーにも助けられたランプとチェンが勝利をつかむ

この週末の緒戦の結果は、コドリックとリンドの前戦ブリラムで2位になったことによる10秒のサクセス・ピットストップ・ペナルティーに大きく影響を受けることとなった。リンドはポール・シッターのランプとの1コーナーでのアウトからの勝負に勝ち、レースを優位に進めていった。

後方では、デイヴィーズがGruppeMのマーカス・ポマーと同様の動きを取って3番手となり、アマチュア・ドライバーのリーダー、濱口弘が一時レオ・イ・ホンリィを抜いて5番手となった。

上位2台はすぐに後続との間にギャップを築くことができたが、互いに1秒以内の間隔を維持し続けていた。実際、ピットストップ・ウィンドーが近づく頃、ランプはリンドに詰め寄るかに見えたが、セクター1を通してバトルを続けるGT4 勢に阻まれ、Lamborghiniはストップ前に4秒の差を許してしまうことになった。

それでも、10秒のサクセス・ペナルティーの影響は大きく、やがてチェンがリードを奪った。それでも、デイヴィーズから交代し、2位に躍り出たストゥーヴィックのCraft-Bamboo Porscheがすぐ背後に見えた時には驚いただろう。

序盤のストゥーヴィックの猛攻を凌いだチェンは残り25分をなんとか逃げ延び、0.870秒差で勝利を果たし、コドリックもニック・フォスターのHubAuto Corsa Ferrariのすぐ前でチェッカーを受け、パトリック・ニーデルハウザーのGruppeM Mercedes-AMGがそれに続いた。

Nissanのエドアルド・リベラティとの接触によるスティント終盤での濱口のパンクチャーは、KCMGのもう1台のGT-R NISMO の谷口行規と、今回が初出場で、最後に1コーナーでミッチ・ギルバートを抜いたアレックス・インペラトーリに総合6位、プロ/アマ優勝をもたらした。OD Racing Audiのギルバートとアディティヤ・パテルはそれでも7位、15秒のサクセス・ペナルティ・ピットストップが加算されたアレクサンダー・マッツシュルとラファエル・マルチエロのGruppeM  Mercedes-AMGが続いた。

KCMGの白坂卓也と竹田直人がAudiでアマ・カップを5連勝、ARN Racing Ferrariの永井秀喜と武井真司が1秒差で2位に入った。

GT4:木下と砂子には感動的な母国勝利

何度かのニア・ミスの後、BMW Team Studieの木下隆之と砂子塾長はようやくGT4初勝利を、晴れて母国で飾った。新しいM4にとっても、これはBlancpain GT Series Asiaでの初勝利である。

大塚隆一郎がポールポジションからスタートしたが、1周目の終わりには木下とブライアン・リーの後方、3位に落ちた。序盤、GruppeM Mercedes-AMGはトップ4内を行ったり来たりしていたが、ピット・ウィンドーが開くころにはトップのBMWにくらいついていた。

ブリラムの勝利からの15秒のサクセス・ペナルティーに対し、無傷のTeam Studieは砂子が後方に大きく水をあけ、ラインホルド・レンガーの必死の追撃をもってしても、追いつくことはかなわず、BMWは5秒差をつけ、トップでチェッカーを受けた。

チームメイトの浦田健とマックス・チェンも前戦2位からのサクセス・ペナルティーを経て3位でフィニッシュ、トニー・フォンとリーのTTR Team SARD Porscheが4位、ジル・ヴァネレットとリンゴ・チョンはピットストップ前にスピンを喫し、5位に終わった。

週末の2本目の60分レースは明日10時50分にスタートする。Blancpain GT Series Asiaのウエブサイト、そしてFacebookページでのライブ中継の視聴が可能。

ドライバーのコメント:

マーティン・ランプ #3 Absolute Racing Audi R8 LMS GT3: 「本当に、やっと勝てた。今シーズンは不運もあって、なかなか自分のペースが掴めずにいたが、フランキー(・チェン)とパートナーになった今年、何かが変わると思っていた。スタートは安定していたし、何度か機会はあったけれど、ようやくうまくかみ合ってきたんだと思う。スタートでデニス(・リンド)が左から来るのは見えていたので、スペースをあげて、結局サクセス・ペナルティーが僕らに優位に働くことはわかっていたので、あとは彼にくっついていこうと思っていた。トラフィックに捕まるまでは一緒に走っていたけど、あとは仕方ない。誰かが勝てば誰かが負けるんだ。大事なのは、くっついていたことで、いざというときにリードを取ることができることなんだ。

木下隆之 #81 BMW Team Studie M4 GT4:これまで、あともう少しのところまで来ていたのに、なかなか勝てなかったので、鈴鹿で勝てたことが本当に嬉しいです。しかも今日は本当にいいレースができたと思います。大塚(隆一郎)選手はすごくいいドライバーだし、二人で序盤にGT3を追い抜くのが本当に楽しかったです。何度かお互いに軽い接触がありましたが、それもレースの面白さ、フェアなレースだったと思います。少なくとも、僕は楽しかったですよ。(笑)