> GT4ではBMW Team Studie の砂子塾長と木下隆之もホームで勝利!
> リザルト:レース1
> ポイント:GT3 | GT4
富士スピードウェイで本日午後に開催されたBlancpain GT Series Asiaで、グリッド6番手から勝ち上がった谷口行規とアレックス・インペラトーリ組が日産とKCMGに同大会の初勝利をもたらした。ニック・フォスターとジョノ・レスターのHubAuto Corsa Ferrariは、KCMGに2度目となる、GT-R NISMO GT3の表彰台を獲得していたエドアルド・リベラティとフロリアン・シュトラウスのポールシッター組に競り勝ち、見事2位に滑りこんだ。
GT4クラスではBMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之が、ジル・ヴァヌレとリンゴ・チョン(Team iRace.Win Mercedes-AMG)、またブライアン・リーとトニー・フォン組(TTR Team SARD Porsche)の2組に勝利したことで、彼らにとって完璧な週末を演出した。
GT3: 谷口が日産の初勝利への道を切り開いた!
日産の#18 GT-R NISMO GT3は、6番手スタートだったにもかかわらず、同シリーズ初の勝利を飾ったことで初のポール・ポジションを手に入れた。
スタート直後はエドアルド・リベラティが予選でいいパフォーマンスを見せるかのように見えたが、1.3sのアドバンテージを手に入れながらも、イタリア人ドライバーは、第1ラップの第1コーナーのせめぎ合いで3位から2位に浮上したFFF Racing Team Lamborghiniのデニス・リンドに抜かれてしまう。
それにより、2台はそれぞれ15sと10sという、その前に受けていたピットストップのサクセス・ペナルティーからの最高の成功のシナリオを生み出した。後続集団と同じ条件でありながら、ドライバー交代に大きくかかっていることは明らかで、それがスタートの25分後に口火を切ることになる。
リベラティがリンドよりも1ラップ早くピットストップを行ったことで、シュトラウスにバトンを渡すと1位に浮上した。ところがFFF Racingの、わずかばかり遅くピットストップに入るという戦略は15sのサクセス・ペナルティーを乗り越えるのに十分ではなく、マーティン・コドリッチがアウトラップで4位に落ちるまで、序盤戦は2位のスロットに入り込む結果となった。
ところが観衆の目は、KCMGの2台の日産車(後続のシートには現在アレックス・インペラトーリが座る)により、谷口が運転する序盤の一騎打ちのデッドヒートに集まることになる。この日本人のアマチュア選手は、序盤の第1ラップで、サンディ・ストゥヴィックのポルシェをターン2のバリアへ送り込むコンタクトを利用しながらも、ほぼ前半25分を総合3位で順調に走り抜けた。だがそれも、トラフィックによりピット・ウィンドウのオープンになる前のことで、続けざまにニコ・バスチャン、ジョノ・レスター、マーティン・ランプらの急襲を受けるまでのことだが…。
とにかく谷口の素晴らしい技術と、早めのピットストップが功を奏し、サクセス・ペナルティーもなかったことから、ピット・ウィンドウがクローズになった時点でインペラトーリは勝利の可能性を確信することに。この元スーパーGTドライバーが、最初に訪れたチャンスでシュトラウスを追い抜く賭けに出るまで時間を無駄にすることなく、その結果、レースの最速ラップを叩き出した。
日産の#18がスプリントをかけて1人抜け出したことで、レスターから引き継ぐや、コドリッチを抜き去ったシュトラウスは、すぐにニック・フォスターとの駆け引きに入る。2人は、いくつかのコーナーで肩を並べて競り合い、ある時はフェラーリが決定的な動きをとるまでに、軽いコンタクトさえ起きていた。
その後方ではバスチャンとシートをシェアするGruppeM Mercedes-AMGのパトリック・ニーダーハウザーも5秒間のサクセス・ペナルティーを受け、チャンピオンシップで順位を下げた分を解消するために第2ラップでコドリッチを抜いて4位に浮上した。
その後ろには2台のアウディが続いた。アレックス・ユンとショーン・トンが共に乗るPhoenix Racing AsiaのR8に打ち勝ったランプとフランキー・チェンのAbsolute Racingが前例を作り、同時にダヴィデ・リゴンの素晴らしいテクニックによって、最終リザルトではHubAuto Corsaの2台目のフェラーリを16位から8位へ押し上げた。
Porsche Team EBIの直也と哲也の山野兄弟は、レース毎のエントリーではベストの9位に入り、OD Racing Team WRTの1つ前の順位に飛び込んだ。
日本人ドライバーの成功はさらに続き、ウィリアム・ベン・ポーターとアンドリュー・マクファーソンが操縦するAMAC Motorsport のランボルギーニは、Am Cupクラスの、KCMGの竹田直人と白坂拓也のおかげで競り勝った。
GT4: BMW TEAM STUDIEは地元で止められない!
3度の全ての練習走行で最も速かったのが、今日の両方のレースでポール・ポジションをとり、今シーズンで2度目の勝利を飾った砂子塾長と木下隆之の強さは、本日開催された富士スピードウェイのオープニング・レースでも続けられ、彼らのBMW Team Studie M4は余裕のGT4クラスの勝利を飾った。
彼らの主だったライバルに発生したトラブルに助けられたのも間違いないが、このペアがスタートからフィニッシュまでリードを保ち続けたことで、彼らが勝利に値することは確かだった。チームの唯一の問題は2度目のエントリーで訪れたが、スタートのフライングでペナルティーを受けるまでは2位を走っていた。
それにより、Mercedes-AMGが予選後の車高テストに失敗した後でも、最終的に2位まで追い上げ、リンゴ・チョンとジル・ヴァヌレに希望の扉を開いた。序盤の失敗を乗り越えてタイヤを温存するチョンの能力により、仲間のフランス人ドライバーの、TTR Team SARD Porscheのブライアン・リーとトニー・フォンに打ち勝つ終盤の素晴らしいリカバリーへと繋がった。
同チームのカイマンはそれでも3位入賞を果たし、シーズンで最高のリザルトを獲得しながら、キオ・チャンとジョージ・チュー組、ペナルティーを受けた浦田健とマックス・チェン組のTeam StudieのBMWの前の順位で終わることができた。また、序盤でパンクの憂き目に遭ったチャンピオンシップ・リーダーのラインホルト・レンガーは6位となった。
今週末の2回目の60分レースは明日13:05のスタートとなる。チャンピオンシップのフェイスブック・ページとウェブサイトのライブ配信をぜひご覧ください!
ドライバーのコメント
谷口行規 #18 KCMG Nissan GT-R NISMO GT3:「スタートの時点で3台のプロを抜いたけれど、すぐに自分の後ろについてくるだろうと思っていたので、自分のペースでレースすることに集中した。でもレース全体で、みんなとのリードを維持しながら結構走りやすさを感じていたので、とても楽しかったですね!富士スピードウェイでは何度もラップを刻んできたし、最近では耐久も走っていたので、このサーキットはよく知る場所です。それが助けたになったのもあるでしょうね!」
木下隆之 #81 BMW Team Studie BMW M4 GT4:「チームメイトの努力のおかげで、予選から前に入ることができてよかったです。塾長もレース序盤から入ることができたので、まあ、全てが完璧にいったといいでしょう。今週末は練習でも予選でも、かなりよく走れたと思うし、それがもちろん本戦にも現れたと思います。今日はとても素晴らしい日だったので、今度は切り替えて明日に集中したいと思います」