上海でHubAuto・Ferrariに初勝利を飾ったフォスターがタイトルを狙える位置につける

22 September 2018

>フォスター&レスターが、今週末の第1戦でAbsoluteのアウディ相手に勝利を飾る
>GT4でGruppeMのレンガーとユンがMercedes-AMGに勝利を呼びこむ
>リザルト:レース1

土曜はHubAuto Corsaの名コンビ、ニック・フォスターとジョノ・レスターのおかげで、フェラーリはBlancpain GT Series Asiaの上海での第1レースで今季初勝利を飾った。このペアは上位先行する、同じPro/Am組のアントニー・リューとアレッシオ・ピカリエッロに13.5秒差をつけ、互いにとってもチームにとってもうれしい初勝利をもたらした。続くアンドリュー・キムとアダリー・フォンもAbsolute Racing Audiにダブル・ポディウムを捧げた。

彼のメイン・ライバルたちにも大きな問題となるのは、フォスターが今年のGT3タイトル・レースのチャンピオンシップ・リーダー、パトリック・ニーデルハウザーにわずか4ポイント差まで迫る状態で明日の60分のレースに望むことだ。

その他は、GT4チャンピオンシップ・リーダーのラインホルト・レンガーが、新しい相棒のリック・ユンと共に、GruppeM RacingのMercedes-AMGを勝利へと導いた。BMW Team Studieは最大ピットストップのサクセス・ペナルティーから大きく挽回し、Team iRace. Winのリンゴー・チョンとアレックス・アウに競り勝って2位に飛びこんだ。

GT3: Ferrariのペアにとっては混迷のスタートが決定機に

混乱に見舞われた第1コーナーが、チャンピオンシップ・リーダーのパトリック・ニーデルハウザーの肝となった。フランキー・チェンのアウディを避けている間に順位を落とし、予期せぬ結果への布石と相成った。当のフランキーもデニス・リンドのスピンに巻き込まれた。

また違うところでショーン・トンと谷口行規が絡んでしまった上、また早くからセーフティー・カー出動のタイミングを迎えるが、苛立ちながらもレースが再開されると、レスターはその16分後に、リンドがドライブスルー・ペナルティーを取られたことで、5位スタートから2位まで順位を上げ、リードを易々と守り抜いた。そうしてフェラーリは、ピット・ウィンドー間の数周以外、残りのレースを享受し、ニュージーランド人と、続いてフォスターが、追いすがる集団から余裕のリードを保った。

ピットストップの流れの前に、同じ集団の中、Craft-Bambooのダリル・オヤングは、ターン1の混乱から一番利を得ると、レスターがちょうどセーフティー・カーの時間に強引に前へ抜けて、KCMGのエドアルド・リベラーティがさっと前へ抜けるまでに順位は取り戻した。

フォスターがレスターの十分なリードを引き継ぐと、誰が2位に入るかに観衆の目は注がれた。Absoluteのアンソニー・リューは5位にいたが、早い段階のピットストップにより、相棒のプロ・ドライバー、アレッシオ・ピカリエッロに、他の相手に対して、貴重な数周の、早目のスタートを切ることになったが、最終的にチャラにしてしまった。もちろんリベラーティとペアのドライバーのフロリアン・シュトラウスがアウディの前に浮上したが、タイヤが冷えた状態で2位をキープし続けることはできなかった。

ピカリエッロが余裕で差を広げる間、日産はすぐにオヤングの交代選手、エイダン・リードに追いつかれてしまう。このペアは、かなりの時間を近くで走っていたが、バックストレートではポルシェがすり抜けていった。事故から利を得ながら、リードの初めてのポディウムを阻み、ほどなくしてアダリー・フォンは続けた。

さらに後方では、FFF Racing Team Lamborghiniを操縦するマルコ・マペッリがペースを上げていた。今レースのファステスト・ラップのおかげで、このイタリア人は、最後の20分でさらにいくつか順位を上げていき、全体の4位、Pro/Amのトップスリーに迫る勢いを見せた。

Craft-Bambooのスポンサー、上风高科
(Shang Peng Gao Ke)を応援するホームの大観衆の声援に後押しされたリードは、リンドの持ち直した相方のドライバー、マーティン・コドリッチからの最後の追い上げにもなんとか踏ん張ってみせたシュトラウスの前の5位に踊り出ると、満場のグランドスタンドに応えた。アディトゥヤ・パーテルは、同じ車を共有する相棒のミッチ・ギルバートと共に、OD Racing Team WRT Audiですぐ後ろに控えていた。

シェイ・デイヴィーズは22位のスタートながら、Craft Bambooの2台目のポルシェに乗るサンディー・ストゥヴィックと共に9位で終わったが、その間、リーダーのニーデルハウザーとドライバーのニコ・バスティアンは、1周目の出来事の後、10位で終わってなんとかポイントを獲得した。

さらに、もし今日のクラスで勝点を獲得したKCMGの白坂卓也と武田直人がAMAC Motosportのアンドリュー・マクファーソンとベン・ポーターに勝てば、Am Cupの行方は明日決定することになる。

GT4: レンガーが力を見せつける


チャンピオンシップ・リーダー、ラインホルト・レンガーは、今日は彼に迫るライバルたちに競り勝ち、今年のタイトル・レースをさらに優勢にした。このドイツ人はピットストップ・サクセス・ペナルティーと、Team iRace. Winの遅かったドライバー交代を利用してリードをとり、BMW Team Studieの木下隆之と砂子塾長の14.1秒先に入った。

この日本人コンビは、上海の前の4レースで3勝し、木下がポール・ポジションでスタートしながら、ブライアン・リーの TTR Team SARDのポルシェの前でリードを保ち続けた。しかし、コンビの15秒のサクセス・ペナルティーで稼いだアドバンテージを帳消しにしてしまう可能性があるほど、セーフティー・カーのおかげで時間がなく、レンガーとGruppeMの相棒のドライバーであるリック・ユンに、幾度ものストップの前にチャンスをあげることにした。

Team iRace. Winのリンゴー・チョンとアレックス・アウは双方とも、彼らが緩慢なピットストップがなければもっとチャンスがあったのにと感じていたようだが、リー・とブライアン・トンのポルシェの前で、ポディウムに並んだ。Team Studieの2台目のBMWは、トップ5をほぼ手に入れた。

今週末の第2レースは、日曜の13:00(GMT +8)から出走。チャンピオンシップのサイトにてライブで見るか、 フェイスブックのページ、香港と中国のオンライン・ストリーミング・プラットフォームのOn.ccをご確認ください。

http://www.douyu.com/BGTSA
http://live.qq.com/10067292
http://www.huya.com/880205
http://www.panda.tv/2231774

ドライバー・コメント

ニック・フォスター、#27 HubAuto Corsa Ferrari 488 GT3:
「彼の実力だよ(ジョノ・レスター)。彼の出足は素晴らしかった!彼は後続集団から始めなければならなかったけど、突然どこかからか急に現れたみたいだった。灰から立ち上る不死鳥のように!正直いうと、私たちは今週末ずっと苦しんできたので、結果的にとても驚きでした。台所の流しのようなものに乗って、流し台を運転するのは最高だね!」

ラインホルト・レンガー、#666 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3:
「実際、僕らは運がなかった。富士スピードウェイの後、またポディウムに返り咲くことができて本当に気持ちいい。パフォーマンスもポテンシャルもまだ持っていると信じていたから、上海ではそれをまたかき集める作業が必要だった。リックが今週末したように、急に飛びこむのは簡単なことではない。彼は状況に応じて走り、だからこそTeam Studieとリンゴーからポイントを獲得することができたんだ」