フォスター&レスターのHubAuto Ferrariが寧波でドラマチックな初レース制覇

フォスター&レスターのHubAuto Ferrariが寧波でドラマチックな初レース制覇

>フォスターが最後の1レースを残してコドリッチ/リンド組へ5ポイント差に迫る
>#6の勝利がレンガーのGT4のタイトル獲得を後押し
>リザルト:レース1
>ポイント:GT3 | GT4


本日午後の寧波にて、優勝決定戦となる2本の60分走行の1本目で、ドライバー・チャンピオンシップまで20ポイントだったニック・フォスターは、HubAuto Corsa Ferrariのドライビング・パートナーのジョノ・レスターと組んで勝利したおかげで、わずか5ポイントまで差を縮めた。

スタイルが真逆とも言えるこのコンビは、今季で最も展開の激しいマッチで、フランキー・チェンとマーティン・ランプのAbsolute Racing Audiに2.5秒差でフィニッシュした。ロウロフ・ブルインスとマヌエル・メツガーはIndigo Racingにシリーズ初の表彰台を獲得したが、マーティン・コドリッチとデニス・リンドもまた、15秒のピットストップ・サクセス・ペナルティーを乗り越えて6位に食い込み、ランキング1位をキープしている。

パトリック・ニーデルハウザーもまた、相方のニコ・バスティアンがポール・ポジションからリタイヤへと追いこまれたにも拘らず、シニア・ドライバー王者を獲得するチャンスをかろうじて残している。だがスイス人チームも、明日勝った上で他のリザルトが自分たちへ傾かない限りは、GruppeMがGT3ドライバー・タイトルをワンツーで獲得できない。

あmたラインホルト・レンガーは1レースを残しながら、#81のBMW Team Studie M4がペナルティーで2位から7位まで順位を落としたことで、GT4のドライバー王者の地位を確保した。各レース単位の参加2チームのおかげで砂子塾長と木下隆之にポイントが入り、5位となったものの、それでも今週末の大塚隆一郎と組んだレンガーのGruppeM Racing’s Mercedes-AMGを抑えることはできなかった。

GT3:HUBAUTOが混沌としたスタートから無傷で抜け出す



HubAuto Corsaの勝利は、ジョノ・レスターが、マーティン・コドリッチとデニス・リンドの15秒ピット・ストップ・ペナルティーと同様に、チャンピオン候補だった2組でさえ影響を受けた、T1とT2のカオスを避けたことが大きな勝因だった。

ニコ・バスティアンはポール・ポジションに入る中、リンドが前列の外側から電光石火の如く抜け出したことで、T1に差し掛かるタイミングですでに2位に順位を下げていた。しかしながら、#999 Mercedes-AMGにとってはまだ序の口で、#23 Nissanに後方から当てられてスピンしながらグラベル・トラップにハマると、早々にリタイヤへと追いこまれた。

同じ事故がT2でも続き、エドゥアルド・リベラーティがバスティアンとの接触を経て、コーナー出口に差し掛かるタイミングでスピン。追いやられたKCMG Nissanは続いてアンソニー・リュー、サンディー・ストゥヴィックにもぶつけられ、その結果、双方ともリタイヤの憂き目にあう。

長いセーフティー・カーのピリオドが取られるのは必然だが、レースが始まるや否や、すでにピット・ウィンドーが開くまで残り7分というタイミングとなっていた。おかげでリンドがレスターに対してアドバンテージを稼ぐ時間などなく、レスターの相方であるフォスターのストップの後にいい走りを続けた。Absolute Racingのフランキー・チェンもまた、第1ラップのカオスを避けて3位に浮上し、ピット・ストップで遅れをとったFFF Racingのおかげでマーティン・ランプはその後2位へ食いこんだ。

実際、マーティン・コドリッチは最終的に表彰台をとるつもりで戦いに突っ込んでいった。初めは3位だった彼も、アウトラップの最後には、追い越しを図る度にトラック・ポジションを下げる形となり、最後は7位まで順位を落としてしまう。

アダリー・フォン、ミッチ・ギルバート、エイダン・リード、アレックス・ユンもみな、スリリングな展開を演じていたが、どこからともなく現れたIndigo RacingのMercedes-AMGが、FerrariとAudiに続いてBlancpain GT Series Asia初の表彰台を飾ることに。ロウロフ・ブルインスはオープニング・ラップで失速してからピット・ウィンドーが開いた時点で9位を走っていた。しかし、タイヤ交換をしないというチームの決断が功を奏してか、マヌエル・メツガーがじわじわと追い上げ、7位から3位まで順位をあげた。動かなくなったGT4 Porscheのレスキューのために入った終盤のセーフティー・カー・ピリオドのおかげで、ドイツ人はランプに続いて2.3秒差でフィニッシュした。

Absolute Racingのフォンとアンドリュー・キムはPro/Am参加チームでは最高の4位に入り、特にキムが冒頭の騒ぎで12位から5位まで順位を上げたことは、ある意味大きかった。コドリッチとリンドは、イエロー・フラッグが振られる中、オーバーテイクを図ったとして、30秒のドライブスルー・ペナルティーを受けた#888 GruppeM Mercedes-AMGのおかげで、5度目のポスト・レースの繰上げを手に入れたことが功を奏し、トップ6台は1ラップ目のゴタゴタの中でも勝ち残っていたOD Racingのギルバートとアディトヤ・パテル組に絞られた。

濱口弘とマルコ・マペッリは自らのPro/Amポイントのリードを伸ばし、全体で7位に入り、ティム・スレイドの秒単位の早業でHubAutoの他のフェラーリは、Craft-Bambooの残ったポルシェの前で8位に食いこんだ。またKCMGの#18 Nissanは10位でポイントを獲得した。

GT4: レンガーがレースの勝利とタイトル獲得を祝う



ラインホルト・レンガーが、まだ1レースを残して、自らの勝利と、優勝戦で順位の近いライバルたちのペナルティーのおかげで2018 Blancpain GT Series Asia GT4のチャンピオンの栄冠を手に入れた。

GruppeMのMercedes-AMGは最初、オープニングの展開が続く中、大塚隆一郎が操縦しながらレース・リーダーの砂子塾長に食いつきながら、BMW Team Studie M4がピットでさらに15秒課されることをしっかり把握していた。レンガーはストップの後に十分なリードを手に入れ、Team iRace.Winのリンゴ・チョンとアレックス・アウもまた、木下隆之と砂子塾長のおかげで順位をひとつ上げて2位に入った。

レース終盤のセーフティー・カー・ピリオドは最初Team Studieを救ったかに見えた。ところがレース後の調査により、アウに対する木下のオーバーテイクは、イエロー・フラッグのもとに行われたと判断され、否応なくドライブスルーとして30秒のペナルティーを適用されるほかなかった。またそれは日本人ペアが2§ポイントで終わったことを示し、レンガーに26ポイントの差を開けられながら、明日に勝利を飾っても25ポイントにしかならないことが明白となった。

最後の表彰台はソロで走ったM Motorsportのジャスティン・マクミランに行き、チャンピオンシップ史上初の女性だけのチームとして参戦したナオミ・チャンとディアナ・ロサリオは4位でフィニッシュした。

ドライバーの言葉

ニック・フォスター、#27 HubAuto Corsa Ferrari 488 GT3:「我々にとってとてつもない結果となった。明らかに、流れは僕らに傾いた。第1コーナーのゴタゴタを避けることは必然で、ジョノもランボルギーニが長いピット・ストップになることを読んでいたから、十分なリードを得て引き継がれる可能性があった。別に余裕で流していたわけではないけど、かと言って、車に負担をかけることも避けたかった。もし最後のリスタートに必要だったとしても、タンクにまだ燃料は残っていた。でも明日はそううまくはいかない。FFF RacingとGruppeMにピット・ストップ・ペナルティーはないけど、僕らは最大の15秒が課される。でも何がどうなるかはわからない。チャンピオンシップ候補たちの中では一番最初にスタートするし、グリッドの前には2台のPro/Amがいる。

ラインホルト・レンガー、#666 GruppeM Racing Mercedes-AMG GT4: 「こうしてチャンピオンとして、まだ1レースを残しながら立っているなんて信じられないよ!でもそれで達成感が変わるわけじゃないからね。18ポイントをリードしながら最終戦で25ポイント獲得の可能性があれば、ペナルティーを課されなくても、Team Studieにとっては難しい条件だったはず。今年になって組むドライバーが変わったことも大変だった。シートやペダルの位置といったシンプルなことでもインパクトはあるから、できることならシーズンを通して同じ人と組みたい。でもみんながこの成功に尽力してくれたんだ。GruppeMは2018年のシーズンを通して素晴らしかった。多くは彼らのおかげだ。明日はプレッシャーもないから、シーズン最終戦を十分楽しめるよ」

明日のチャンピオンシップを賭けた戦いは10:55にスタートします。Facebookのページやウェブサイトで生中継をご覧ください。香港では.cc、中国全土には以下のストリーミング・サービスで配信されます。

Huya: https://www.huya.com/880206 
Douyu: http://www.douyu.com/bgtsa 
Panda: https://www.panda.tv/2231774 
Sina: http://video.sina.com.cn/l/p/1724636.html 
SMG Live: http://t.cn/E7ctiqm
PPTV: http://v.pptv.com/show/RRF49l7ENHJC9V7ENA.html