2021 GT World Challenge Asia Powered by AWSの新たなサーキットと新戦略

2021 GT World Challenge Asia Powered by AWSの新たなサーキットと新戦略

> 全6ラウンドのスケジュールに、5月後半以降の開催地に茂木と珠海が加わる。
> シーズン全体の賞金が$300,000。
> GT2, GT3, GT4 and GTCの出場車は別のGT Sprint Asiaのレースにも参加権利。

GT World Challenge Asia Powered by AWSは新たなシーズンのカレンダーに茂木と珠海を加え、可能な限りの月数で1時間レース12本、全6回のイベントとして開催します。

またシングル・ドライバーを対象とするGT Sprint Asiaの40分レースにおいて、2つのイベントにGT2、GT3、GT4、及びGTCも加わることに。

さらにSRO Motorsports Groupはアジアのチャンピオンシップを開催する上で独自のロジスティックや社会的なチャレンジに対応するため、実利的で責任あるアプローチを採用します。

通常より一ヶ月遅れで始動することで(必要となればさらなる延期も想定しながら)、アジア地域に移動制限が残るかもしれない場合、それを回避する可能性も考慮しています。同様にセパンでオフィシャルのプレシーズン・テストと最初の2本のイベントを開催することで(ほとんどのチームが冬季に車両を保管することもあり)、ロジスティック上のコストや心配等も軽減されます。


2021年の全体スケジュール

セパン・インターナショナル・サーキットは5月29/30日に計2ラウンドのうち最初のラウンドを開催。まだ移動制限が問題となる場合、同会場の2本目となる6月19/20日のイベントを次シーズンのオープニング・イベントとし、その際2本ではなく、60分レースを3本とする。また同キャンペーンにおいて12ポイントのレース合計ポイントを確保するため、既にある他のイベントにもう1本加わることに。

タイのチャン・インターナショナル・サーキットでは、MotoGpとSuper GTの会場でもあり、その翌月にシリーズ・デビューを控える茂木を前にして、7月3/4日にラウンド3を開催。(茂木の)8月7/8日という日程は、続くSuzuka 10 Hoursまで日本に残る予定のチームやメーカーにとって理想的となる。もちろん今年アジアで唯一となるIntercontinental GT Challenge Powered by Pirelliも、GT World Challenge Asia Powered by AWSのフル・シーズン・エントリーの最高順位に対してトロフィー、及び賞金が授与されます。

さらに続く2本のレースに向けて中国へ移動します。9月11/12日の上海に始まり、10月の珠海インターナショナル・サーキットでのキャンペーンで2021年を締め括ります。

珠海では2007年にSRO Motorsports Groupのイベント、FIA GT Championshipを開催しているが、実は1994年にも、Stephane Ratelは珠海市街を疾走する中国初の国際モーターレース となったBPR Global Endurance Seriesのオーガナイズに参加していたのです。

珠海の地理的条件はマカオでのGTのノン・チャンピオンシップ・イベントへ参加するチームにも便利になるはずです。


GTスプリント・アジア

GT Sprint Asiaの導入は、来年のGT World Challenge Asia Powered by AWSとして2回の週末にかけて行われるレースの新たな要素となる。よりパワフルな新GT2のマシーンが、ソロ・ドライバーという条件で、ピットストップなしの40分レースを競います。

6月のセパン・ラウンドと珠海のシーズン・フィナーレの2ラウンドは、GT2、GT3(現在、及び前世代)、GTC、GT4がエントリーするスタンドアローンのマルチクラス・スプリントレースとなります。


続くアジア地域へのフォーカス

2021年においても、SRO Motorsports Groupにとってアジア地域の開発は主な関心事となります。

各エントリーで最低一名のアジア人ドライバーの参加が義務付けられることで、2019年は地域参加がこれまで以上に増加。それは世界的なパンデミックで中止に追い込まれたながらも30チームのエントリーを引きつけ、そのトレンドは今シーズンも続くはずでした。

またGT4で2台以上投入するチームのエントリー・フィーを軽減するべく、2台目に50%のディスカウントを設けたことで大きく拡大されるだろう。同クラスのAm-Amクルーもまた、Silver-Amよりミニマム・ピットストップ・タイムが短くなることで恩恵を受ける。それは2020年から適用されるはずのカテゴリーでした。

さらに全てのレースがSROのライブストリーミング・サービス、及び中国最大のデジタル・プラットフォームで中継される北京語放送で引き続き世界中どこからでも視聴可能となります。

また$300,000の賞金総額は2021年においても変わらず授与されます。


2021年の暫定カレンダー

セパン    5月29/30日     2x 1時間レース GT3/4
セパン      6月19/20日    2x 1時間レース GT3/4 + GT Sprint Asia 2 xレース
ブリーラム  7月3/4日      2x 1時間レース GT3/4
茂木      8月7/8日       2x 1時間レース GT3/4
上海     9月11/12日      2x 1時間レース GT3/4
珠海      10月16/17日     2x 1時間レース GT3/4 + GT Sprint Asia 2x レース
セパン     4月(日付未定)    オプショナル・オフィシャル・テスト
鈴鹿10H       8月21-22日             ノン・チャンピオンシップ (Intercontinental GT Challenge)
マカオ          11月 (日付未定)         ノン・チャンピオンシップ(Macau Grand Prix)