> Mercedes-AMGのジョホールの王子がホームで勝利を飾る
> EBM Giga Racingのポルシェ2台が表彰台をコンプリート
> リザルト:レース1
本日の午後、グリッド5位からジェフリ・イブラヒム王子とニック・フォスターがシーズンのオープニングを飾ったFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSのレースで、Triple Eight JMRの#99 Mercedes-AMGが徐々に順位を上げていった。
エイドリアン・デシルバとアール・バンバーに、セティアワン・サントソとリード・ハーカー(後者はファステスト・ラップを叩き出した)が乗るEBM Giga Racingの2台のポルシェは、タイヤ交換で遅れをとったために7秒のリードを失ったポール・ポジションのYogiboフェラーリのおかげで表彰台入りを飾った。
横溝直輝はターン1までリードし、序盤にアブ・イブラヒム王子が引っ張り、デヴィッド・パン、ヤッサー・シャヒンと続いた第2集団を引き離しにかかると、オープニング・ラップではフロント・ロウからスタートを切ったポルシェのデシルバに襲い掛かる。
横溝はフェラーリのシルバー・クラスのバラストをのせながら、ピット・ウィンドーが開く前から追いさかるAmドライバーたちに7秒差をつけて先行していたが、それでもトラブルに巻き込まれた2台のライバルに助けられたのは間違いない。アブ・イブラヒム王子はメカニカル・トラブルを解消すべく予定外のピットストップを強いられ、Elf Bar Racing Team X Works R8のパンはデシルバとの戦いで受けたダメージからトラック上でリタイアした。
Audi Sport Asia Team X Worksとして、フェラーリの一番のライバル・エントリーと目されながら残されたシャヒンとオーストラリア人は、ピット・ウィンドーが25分後に開き、サンディー・ストゥヴィックと交代する前に、その差を7秒に食い止めることができた。
その間、ジェフリ・イブラヒム王子は7秒差のアウディを追いかけ、同じ周回でピットインした。ところがTriple Eight JMRの抜かりのないピットワークのおかげで、Mercedes-AMGはストゥヴィックのすぐ後ろに戻って再開し、同ラップの半分で抜けるポジションにつけると、フォスターもそれを許すほかなかった。
トップでは、Yogiboのフェラーリがそのアドバンテージをある程度保ったままピットストップから戻ってくるはずだったが、タイヤ交換のおかげで密山祥吾はフォスターとストゥヴィックの後方へ戻っただけでなく、デシルバ、サントソの力のおかげで4位、5位につけていたEBMのポルシェ2台にも先をとられた。
その結果、バンバーに抜かれたストゥヴィックがアウディをリタイアさせ、彼らは2位、3位でチェッカー・フラッグを受けることに。
ハーカーのファステスト・ラップは911のペースを証明し、バンバーは何度も前へ出ることを試みたが、その前の接触の影響で曲がってしまったステアリングで操縦していたフォスターのリードを脅かすことはなかった。
密山祥吾は最初、AMACのAmクラスのポルシェを駆るベン・ポーターとホイール・トゥ・ホイールで争ったものの、Triple Eight JMR Mercedes-AMGの911とジャズマン・ジャファーの前に余裕の4位でフィニッシュした。
セパンでは2度目となるFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSのレースは日曜のMYT 12:00にスタート。SROのGT World YouTubeチャンネルの生配信をご覧下さい。