> GT4で勝利を獲得!急激な走りを展開した田代がTeam Scalaと谷川を助ける
> リザルト:富士のレース2
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本日、富士で開催されたレース2の激闘に勝ち、今季2勝目を飾ったプリンス・ジェフリ・イブラヒムとニック・フォスターはFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSの総合スタンディングでトップを確かなものにした。
Triple Eight JMRのメルセデス-AMGは、オープニングでフォスターがCarGuy Racingのサクセス・ペナルティーを利用して5位から2位に追い上げた。また大きなアドバンテージを手にしたペア・ドライバーのイブラヒムは7.8秒差をつけてフィニッシュへと駆け抜けた。
永井宏明と上村優太は2人ともPorsche Center Okazakiの2位でのフィニッシュに貢献すると、昨日の勝者、木村武史とケイ・コッツォリーノも、15秒のピットストップ・ハンディキャップをものともせずに表彰台入りを果たした。
GT4では、Team Scalaが今季2勝目を獲得し、昨日の落胆を払拭。谷川達也は3位でピットストップに入り、その後、田代純が10秒のサクセス・ペナルティーを完了すると、じわりとじわりとレースに復帰。クロージング・ステージでは、明るいオレンジのメルセデス-AMGはTeam GMBとKoshido Racingを追い越し、20秒を縮めた。
実際に昨日は、佐藤元春と平中克幸の2人がトップ・ポジションで逆転劇を演じていた。そして波多野宏明と細川慎弥は最後尾でスタートしながら、レース2でGT4の表彰台入りを果たした。
GT3
そう!Triple Eight JMRの勝利も、少しはCarGuyのサクセス・ペナルティーのおかげだったと言えるだろう。それでもフォスターが最初の走りで後方から前へ飛び出せたことでチームを支配的なポジションに置いたのは確かだ。
コッツォリーノがポールの位置から、小さくも十分なリードを保つ間、このオーストラリア人はとにかくスタート時に失った順位を取り戻すことに集中しているようだった。そして1周目の5位から、3位まで順位を上げて終えた彼も、最初はYogibo Racingの藤波清斗と競るチームメイトのジャズマン・ジャファーについていくことに満足していたようだ。
同じ競り合いを眺めていたフォスターは自分のタイミングだと気づき、前方を走るコッツォリーノをチェックしていた藤井誠暢を追いかける前の、その1ラップの間に2人を追い越した。メルセデス-AMGはすぐにD’stationのアストン・マーチンを捉えたものの、頑として譲らない日本人ドライバーを追い越すのに苦労していた。
その間、藤波を抜いた後、チームメイトに追いついたジャファーに、ドライブスルー・ペナルティーのジャンプスタートを無視したことを理由に黒旗が振られた。彼はフォスターが2位に入るタイミングでちょうどピットに入り、スタート/フィニッシュのストレートでヴァンテージのインをとるかたちで2位に浮上した。
2人のバトルのおかげでコッツォリーノは7.2秒差までにじり寄ったものの、フォスターはドライバー2人が10分のピット・ウィンドーでピット入りする前になんとか1秒を取り戻した。そしてCarGuyのサクセス・ペネルティーのおかげで、木村はわずかなリードで出てきたイブラヒムに順位を譲ることになった。
木村がプレッシャーを受け、じきにPlus with Team BMW StudieのM4とPorsche Center Okazakiの911に抜かれるとすぐに差が開いた。つい先ほどまで藤井が先導するノーズ・トゥ・テイルの6位集団につけていた荒聖治と上村優太だったが、藤井は荒との接触でディフューザーの一部を失った。今度はそれぞれのAmsを操る山口智英と永井宏明は、CarGuyのおかげで2位と3位に入ることができた。
BMWがイブラヒムに追いつくかどうかは、チームがショート・ピットストップで1秒のストップ・ゴー・ペナルティーを受けたことですぐに元も子もなくなったが、逆に最後の20分で、前半の12秒の遅れを半分まで縮めてきた永井にかかっており、2度目の総合と、Fanatec Japan Cupの勝利も目前に見えていた。
Studieのペナルティーはコッツォリーノと木村を表彰台へと押し上げ、Fanatec Japan Cupチャンピオンシップのリードを保ったままという結果になった。後者はチェッカー・フラッグを横溝直輝のわずか0.091秒前に受けると、横溝の2回目の走りで、藤波がより軽いPro-Amの車両たちに対して失い、さらにフェラーリが10秒のサクセス・ペナルティーを受けた時の遅れも取り戻した。
AAS Motorsportのカンタディー・クシリとタナート・サティエンティラクルは、Yogiboのシルバー・クラスの勝利を阻むところまで2/10まで追い詰めたが、その間、小泉洋史と澤圭太の乗るABSSA Motorsportのマクラーレンが総合のトップ6に入った。
素晴らしいことにAmチームが7位と8位でフィニッシュに漕ぎ着け、濱口弘と大蔵峰樹を擁するReap Fueling Ambitionのランボルギーニはぎりぎりで植松忠雄と内田雄大を擁するTeam Uematsuのマクラーレンに勝ち切った。
GT4
レース前半は昨日勝ったKoshido Racingと、特に25分後のピット・ウィンドーが開く頃に既にポール・ポジションに10秒リードを稼いでいた平中に注目が集まる。
後方ではTeam GMBの細川が、メルセデス-AMGの後ろにつけ、予選で希望通りのタイムを取れなかったこともあり、すぐに動きを見せた。最後にスタートしたこの鈴鹿での優勝者は2周目の頭ですでに2位につけ、ドライバー・チェンジが始まるまで谷川に対して十分なアドバンテージを保ったままだった。
1位と3位に入った車両に与えられたサクセス・ペナルティーのおかげで、Team GMBに入りこむ隙を許してしまうが、今度は波多野の腕にかかっていた。そこで佐藤の4.6秒先へ飛び出す間、田代は後方20秒に甘んじていた。その三つ巴の、牽制するペースのおかげで、佐藤が最後の10分で波多野を捕まえ、結果、追い越せたものの、田代に対するリードが十分に足りなかったために、そう長くはリードを保つことができなかった。そしてScalaのメルセデス-AMGは、佐藤に続いてすぐに波多野をオーバーテイクし、すぐにトヨタの真後ろにつけると、残すところ5分で前へ抜け出した。
GTO Racingのメルセデス-AMGは予選で3位だったが、ある意味サクセス・ペナルティーのおかげで、レースの残り終盤を4位でキープした。ブライアン・リーと安岡秀人が乗る車両は、Akilandのトヨタの前に抜け出し、そのままホームへ帰還。
Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS、及びFanatec Japan Cupの両方が、次にスポーツランドSUGOに場所を移し、2022年のキャンペーンの後半戦の開幕となる。第7、第8ラウンドは8月19-21日に開催される。