> スーパーサブのBachlerが5ZIGENの日産をオーバテイク優勝
> BMW M Team StudieがGT4クラスポールから勝利
> 鈴鹿レース1 結果
AAS Motorsport by Absolute RacingのVutthikorn InthraphuvasakとKlaus Bachlerは、11位からスタートして、Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSレース1で勝利を収めました。
#911のポルシェは5レース中4回の表彰台を獲得しましたが、初勝利を挙げたことで全体の順位でのリードを広げ、Alessio Picarielloの代役参戦しているBachlerが鈴鹿初レースで勝利を挙げました。
Hirobonと川端伸太朗がドライブするTeam 5ZIGENの日産は、全体の2位でFanatec Japan Cupの最大獲得可能ポイント数を得て、Porsche Center Okazakiの永井宏明と上村優太は、上位のPatrick Piletのドライブスルーペナルティにより表彰台に乗りました。
Yuan BoとLeo Ye Hongli(R&B Racing)は、シルバードライバーとFanatec China Cup出場者の中で最上位隣、Climax RacingのBian YeとHu YuqiはAmクラスの最上位でフィニッシュ。
さらに後方では、BMW M Team Studieの加納政樹とMax OridoがGT4のポールポジションを勝利に変えました。
AAS/ABSOLUTEのポルシェがP11からP1へ
鈴鹿サーキットで行われたFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS レース1は、後半から展開が大きく変わりました。
最初の20分間は主にセーフティカーランが続きました。オープニングラップでD’stationのアストンマーティンがS字でスピン。コース上で立ち往生する形となり、避けきれなかったEBMのポルシェから接触を受けました。その後、レースは一時的に再開されましたが、K-Tunesのレクサスがデグナー1つめの内側のガードレールにクラッシュし、バリア修復のため赤旗が出され、レースが中断。
残り40分のところでレースが再開されましたが、すぐにピットウィンドウが開いたため、多くのチームがAmドライバーをProへと交代。これにより、ピットストップ後も順位の入れ替わりがほとんどありませんでした。
ポールポジションの澤圭太(ABSSAモータースポーツ)は開始30分間を通じてリードを守り抜いていましたが、後半まで後方のブロンズランクのドライバーらを引き離すことができませんでした。その時点では、Bian Yeを除く全員がすでにピット義務を消化していました。
マクラーレンはピットストップ後も引き続きリードしていましたが、ピットストップの滞在時間義務を満たさなかったために、6秒のストップゴーペナルティが下されました。このため、交代した井上雅貴は表彰台争いから脱落しました。
このペナルティにより順位が入れ替り、最も恩恵を受けたのがTeam 5ZIGENのニッサンでした。Hirobonが2番手でスタートし、セカンドスティントで川端伸太朗が井上をオーバーテイクした後は、リードを維持していました。
さらに後方では、ワークスプロドライバーらが順調に順位を上げていました。その中には、Bachlerも含まれており、チームメイトのInthraphuvasakはスタートから4つポジションを上げ、7位でピットインしました。井上がストップゴーペナルティを消化してからは、AAS/Absoluteのポルシェと5ZIGENのニッサンとの間には10秒の差がありましたが、その差はBachlerが残り8分の時点で、毎ラップ1秒ずつ縮めていきました。
最初のオーバーテイクのチャンスは、GT4車両により阻まれましたが、911はGT-Rよりも明らかに速いペースで走行していました。その後、1コーナーで膨らんだGT-Rをインサイドから飛び込み、オーバーテイクを達成。
その後、Porsche Center Okazakiの上村優太が複数車両との激しい戦いを制し、3位表彰台へと上り詰めました。
Absolute RacingのAndrew HaryantoとJames YuがDennis Lind(Climax Racing)、横溝直輝(Maezawa Racing)、Leo Ye Hongli(R&B Racing)、Edoardo Liberati(KCMG)を抑えて4位。しかし、最終ラップでアウディが残りの3台から少し差を広げたものの、5位から8位のフィニッシュタイムはわずか0.5秒差となりました。
R&Bのポルシェがドライブスルーペナルティを受けている間に、神村が順位を上げました。Piletとの接触がなければ、Yuは3位に終わる可能性がありました。
このペナルティはまた、レースをInthraphuvasakの11ポイント後方から始めたPiletのチームメイトであるLu Weiにとっても悪いニュースでした。InthraphuvasakはライバルであるPrince Abu Bakar IbrahimとLuca Stolzが20位フィニッシュであったこともあり、さらに差を広げることとなりました。
60分間で行われるレース2は明日の日本時間の 11:30からスタートします。中継はSROのGT World YouTubeチャンネルと日本全国のJ Sportsでライブで視聴可能です。