Absolute RacingのHaryantoとYuがもてぎで圧巻の走りで初優勝!

Absolute RacingのHaryantoとYuがもてぎで圧巻の走りで初優勝!

> Audi Sport Asia勢がPorsche Centre Okazakiを22秒差で完封
> 加納と織戸がGT4クラスでポールトゥウィン
> リザルト:もてぎ レース1

Andrew HaryantoとJames Yu Kuaはモビリティーリゾートもてぎで開催されたFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS レース1にて、圧巻の走りを披露。後方の永井宏明と上村優太を22秒差で抑え、見事な初優勝を飾りました。

Audi Sport Asia Team AbsoluteのR8のスターティンググリッドは3番手と、決して優勝候補の1台とは言えませんでした。しかし、Haryantoが見事なスタートを決め、オープニングスティントは総合2位を好走。ピットストップ直後にPhantom Pro RacingのCao Qiを抜き去ってからは、大幅にリードを広げ続けました。

もちろん、複数の優勝候補チームのトラブルも優勝の一因と言える一方、2023年シーズンを通して着実に結果を残してきたAudi Sport Asia Team Absoluteにとって、この優勝はその成果の表れと言えます。

Craft-BambooのAnthony LiuとFabian Schillerは、最大の15秒サクセスペナルティの存在を忘れさせるかのような走りで、3位表彰台を獲得。Schillerはポルシェセンター岡崎の上村に続いて、レース残り12分のタイミングでQiのオーバーテイクに成功しました。

Ling Kangはポールポジションからスタートし、オープニングスティントを首位で走行していましたが、QiがProドライバーを抑えきれなかったこともあり、SilverクラスとFanatec China Cupの勝利に甘んじることを余儀なくされました。

Amクラスを制したのはThe Spirit of FFF Racingの大蔵峰樹と濱口弘でした。特に濱口はオープニングスティントで快進撃を見せ、17位から4位まで順位を上げました。

後方ではYZ Racing with BMWチーム・スタディの加納政樹とMAX織戸がCheckshop Caymania Racingの大塚直彦と小林翔を下し、GT4クラス優勝を上げました。


Audi Sport Asia Team Absoluteが22秒差で圧巻の初優勝!

Audi Sport Asia Team Absoluteは、もてぎで開催されたFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS レース1で、驚異的な22秒差で初優勝を掴みました。AbsoluteのPorscheによる同士撃ちなどをはじめとした、レース序盤での競合チームのトラブルがあったこともあり、完封勝利を挙げました。

特に印象的だったのがAbsoluteチームメイト同士であるVutthikorn InthraphuvasakとBao Jinlongの接触でした。911号車はBaoとのセッションで、3位を走行中にスピン。その時点でHaryantoはすでにBaoを抜き去っていましたが、この接触によりBaoには処分が下され、さらにはInthraphuvasakにもD’stationのAston Martinと接触したことからドライブスルーペナルティが下されました。これにより、ピットストップ後に経験豊富なプロドライバーへとドライバー交代を行った後も、両車共に巻き返せる状況にはありませんでした。

R&BのPorscheの2台も脅威を振るっていました。しかし、レース序盤で彼らが5位と6位を走行中、後方のChris On Chiaがブレーキングポイントを見誤り、ターン11で3台が接触。タイトル候補のLu Weiがリタイアする結果となりました。

これに加えて、BMWチーム・スタディの山口智英も順調に3位を走行していましたが、早々にリタイアを強いられました。

これらの接触やトラブルが重なったことから、ポールポジションからスタートし3秒のリードを築いたLingと、2位に続いていたHaryantoは、比較的余裕を持ってレースをコントロールしていました。

Absoluteはピットウィンドウがオープンするとすぐにドライバー交代を行いましたが、首位のPhantomはウィンドウの後半まで引っ張りました。Yuがピットストップを終えた直後にQiをオーバーテイクしたことから、戦略勝負は11号車に軍配が上がりました。

AbsoluteのAudiは最速ラップを記録し、そのペースを維持してリードを広げました。一方、Qiは上村からのプレッシャーにさらされました。上村のコドライバー、永井は8番手スタートから10番手に後退しましたが、前方で起こった複数のトラブルを避け、5番手からピットインしました。

911はCraft-BambooのMercedes-AMGをわずかにリードしてゴール。LiuとSchillerが交代した後、最大のサクセスペナルティを克服する見事な走りを見せました。

Triple Eight JMRの88号車も1周目を11位で終えたことに加え、ピットで10秒余分に費やしましたが、4位フィニッシュを果たしました。これにより、Prince Abu Bakar IbrahimとLuca Stolzはチャンピオンシップをリードすることができました。

Stolzは、MaezawaのFerrari、Absoluteの2台目のAudi、CarGuyの488、Craft-Bambooのもう一台のMercedes-AMGの隊列を引き連れてゴール。これらのマシンはすべて、終盤にQiを次々とオーバーテイクしました。

R&Bの#87 Porscheは、レース序盤でのChiaとの接触から持ち直し、トップ10入りを果たしました。

日曜日のレースは日本時間11:40にスタートします。SROのGT World YouTubeチャンネルやと日本全国のJ Sportsでライブ視聴できます。