R&BのLUとOlsenがもてぎレース2で初優勝

R&BのLUとOlsenがもてぎレース2で初優勝

> ポルシェが1-2フィニッシュ
> 加納と織戸がGT4クラスで2連勝
> リザルト:もてぎレース2

R&B RacingのLu WeiとDennis Olsenは、レース1での早々のリタイアから持ち直し、Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSのもてぎレース2で初優勝を挙げました。

4号車は、レース1で発生した複数車両による接触に巻き込まれたことから、無念のリタイアを強いられました。その後、チームは一晩中マシンの修理を行い、なんとか2番グリッドからスタート。ピットストップ後にはレースをリードする形となりました。

Luは2位のBao Jinlongから7.8秒差でチェッカーフラッグを受けました。ファーストスティントでは、BaoのチームメイトのMatteo Cairoliがポールポジションからスタートし3.7秒差のリードを築いていました。Absolute Racingのポルシェはチェッカーを受けるまでのラスト15分間、Triple Eight JMRのPrince Abu Bakar Ibrahimと激しい攻防戦を繰り広げていました。僅差の3位フィニッシュとなったメルセデスAMGですが、チャンピオンシップのリードは広げることができました。

ポルシェセンター岡崎の永井宏明と上村優太は、10秒のサクセスペナルティがあったにもかかわらず、4位フィニッシュでジャパンカップのリードを広げました。

後方のR&BのYuan BoとLeo Ye Hongliは、SilverクラスとFanatec China Cupの優勝を飾りました。The Spirit of FFF Racingの濱口弘と大蔵峰樹が総合10位でフィニッシュし、Amクラス優勝を掲げました。

YZ Racing with BMW M チーム・スタディの加納政樹とMAX織戸はGT4クラス2連勝をあげました。


R&Bの徹夜が報われた!

ラップ1を除けば、もてぎのレース2は比較的静かな展開でした。

#911は行動警告ポイントが4点に達したため、10位グリッド降格となりました。その結果、OlsenがAlessio Picarielloのフロントロウのグリッドへと昇格し、Cairoliと並ぶことになりました。Cairoliは見事にポールポジションからリードを築きました。

Stolzはオープニングラップで上村を抜き去りました。後方のMikkel Macも好スタートを決めましたが、Alvaro Parenteと5コーナーで接触。2台はスピンし、Phantom Proのアウディには接触を起こしたことからペナルティ処分が下されました。

上位勢は安定した走りを見せ、Cairoliは少しずつOlsenから逃げ切りました。一方、Olsen自身もStolzとのギャップを広げました。上村は上位3台についていくことができず、オープニングラップで9位から5位まで順位を上げたKCMGのEdoardo Liberatiに迫られていました。

マシンダメージを負ったFabian Schillerが、後方のマシンを粘り強く抑えながら走行していたことから、上位勢との差が大きく開きました。それにより、ポルシェセンター岡崎の永井は、ピットストップで10秒ペナルティがあったにもかかわらず、その間でコースに復帰することができました。

ドライバー交代の後、JinlongはLuの前でコースに復帰しました。Absoluteのポルシェはピットストップで少し時間を稼ぎましたが、R&Bの911がすぐに追いつきました。加えて、首位争いで時間をロスした2台にIbrahimのメルセデスAMGも迫っていきました。

その後、上位3台は隊列で周回を重ねましたが、残り15分の時点でLuが4コーナーでBaoをオーバーテイク。Ibrahimも続いてオーバーテイクを狙いましたが、992号者が懸命に2位を死守しました。それでも3位表彰台を獲得したことで、チャンピオンシップでのリードを広げることができました。

レース1でDNFを強いられたものの、レース2で見事に挽回したLuは、タイトル争いに食い込み、引き続き88号車にプレッシャーをかける展開となりました。

永井は4位でゴールし、ポルシェセンター岡崎はFanatec Japan Cupのチャンピオンシップにおけるリードを拡大しました。タイトル獲得まで、次戦の岡山での2レースのみとなりました。

後方では、Anthony Liuは5秒のサクセスペナルティとマシンダメージを負ったCraft-Bamboo メルセデスAMGで5位入賞。ランキング争いをしているライバルVutthikorn Inthraphuvasakは続く6位でした。AAS Motorsport by Absolute Racingにとっては後味の悪い週末となりました。

Craft-Bambooの2台目のエントリーは、Maximilian GoetzがオープニングスティントでチームメイトのSchillerをオーバーテイクできなかったことと、Jeffrey Leeが後半にYuanを抑え込んだことで7位でフィニッシュとなりました。。D’station RacingのアストンマーチンとFFFのランボルギーニがトップ10を締めくくりました。

次戦は8月18日-20日に岡山国際サーキットで開催されます。Fanatec Japan Cupの最終戦に加えて、日本国内初の単独GT4レースとなります。