> ファナテックGT アジア選手権も最後から2番目のラウンドに
> SROが初の単独GT4レースで重要な一歩を踏み出す
> 岡山大会暫定エントリーリスト
ファナテックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWS のいくつかのタイトルは、岡山が 2023年の選手権の最後から2番目の大会とファナテック・ジャパンカップ最終戦を開催する今週末に決定されます。
6大会中の5大会目では、ファナテックGTアジアの歴史で初めて単独のGT4レースも開催されます。このクラスのタイムスケジュールはGT3のタイムスケジュールをなぞっており、各車両2名のドライバーが個別のテスト、プラクティス、予選セッションに取り組み、60分間の2つのレースで今年のジャパンカップのチャンピオンを決定し、そしてクラス総合チャンピオンを決定する可能性もあります。
GT3とGT4に分けられる38台のマシンは、今年初めに富士で記録された総台数の記録よりわずか2台少ないだけです。
GT3ファナテック・ジャパンカップの総合、プロ-アマ、アマの3つのタイトルすべてが岡山で決定します。岡山では、11か月前に木村武史選手とケイ・コッツォリーノ選手がジェフリ・イブラヒム王子とニック・フォスター選手を破ったシリーズの劇的な対決の舞台ともなりました。
SROのGTワールドYouTubeチャンネルでは予選とレースのライブ (無料) 中継があり、J SportsではTVチャンネルとデジタルチャンネルを組み合わせて日本全国でGT3とGT4レースを放送します。
GT3
かつてのパシフィック・グランプリの開催地は、国内のスーパーGTとスーパーフォーミュラのカレンダーの常連ですが、少なくとも昨年9月までは、2010年以来国際シリーズが開催されていませんでした。そして、ファナテックGTアジアは、岡山市の北東、森林に覆われた丘陵地帯にある全長3.7キロ、ターン数13のサーキットに帰ってきます。
セパンは来月2023年の最終戦を迎えますが、少なくとも一部のGT3選手権は今週末、2回の1時間レースで決定されることになります。
数学的には実現可能ですが、総合タイトルが決まる可能性は低いです。さらに、選手権をリードするトリプルエイト JMR のドライバーの片割れ、ルカ・シュトルツ選手が不在となります。したがって、9ポイントのアドバンテージを享受しているアブ・バカール・イブラヒム王子に、もう一人の経験豊富で速いメルセデスAMGのドライバー、ミカエル・グルニエ選手が加わります。
このカナダ人ドライバーは間違いなく有能です。しかし、1戦を残して選手権を確定するには、日曜日の午後までにイブラヒム選手が51ポイントのアドバンテージを蓄積する必要があります。そしてそれは優勝と2位フィニッシュによってのみ可能です。さらに、シュトルツ選手は今年の傑出したドライバーの一人であり、その不在が注目されることは必至でしょう。
そうなることを強く望んでいる2名のアマドライバーは、2位タイで岡山に向かうヴティコーン・インタラプワサク選手とアンソニー・リュウ選手です。両者とも今年は異なるペアドライバーと戦わなければなりませんでしたが、イブラヒム選手の挑戦が失敗した場合でも攻撃できる位置にあります。リュウ選手と3度目のタッグとなるクラフト・バンブーのダニ・ジュンカデラ選手は今シーズンのプロ予選で無敗を維持している一方、インタラプワサク選手とアレッシオ・ピカリエロ選手は、AASモータースポーツ・バイ・アブソリュート・レーシング・ポルシェが両レースでわずか8ポイントしか獲得できなかったもてぎでの厳しい戦いから巻き返したいと願っているでしょう。
ルー・ウェイ選手の前回の出場もDNFによって危うくなりましたが、デニス・オルセン選手の協力を得てレース2で勝利し、タイトル争いに復帰しました。一方でR&Bレーシングの4号車ポルシェはイブラヒム選手に15ポイントの差を付けていますが、土曜日には最大のサクセスペナルティが科せられるという注意が必要です。
したがって、総合タイトル争いにはさらに多くの紆余曲折が待ち受けていますが、イブラヒム選手を追うドライバーに惨事が起こらない限り、この戦いはマレーシアで決着することになりそうです。
代わりに、3組のドライバーが総合優勝の可能性があるファナテック・ジャパンカップに焦点が当てられることになるでしょう。
もてぎでのクラス2勝により、ポルシェセンター岡崎の永井宏明選手と上村優太選手は、Dステーション・レーシングの星野敏選手と藤井誠暢選手を17ポイントリードしています。土曜の午後にこのリードを26ポイントに増やせば、日曜のレースを残して911のドライバーがチャンピオンに輝くことになります。
プラス・ウィズBMW Mチーム・スタディの山口智英選手と荒聖治選手も、わずかな可能性を賭けて岡山へ向かいます。しかし、彼らは両レースでクラス優勝を収めなければならず、45ポイント差を埋めるチャンスを得るためには永井/上村ペアと藤井/星野ペアが苦戦することを望むしかありません。
プロ-アマのランキングでは永井/上村ペアが星野/藤井ペアよりも大きなアドバンテージを享受しており、チャンピオンを狙う4台目の可能性のあるチーム、NKレーシングの内山清士選手と近藤翼選手が出場する一方、山崎祐介選手と辻子依旦選手(コメットレーシング)が、西川正明選手と田中篤選手(ランアップ・スポーツ)に37点の差を付け、圧倒的なアマクラス優勝候補としてスタートします。
他では、ファナテック・チャイナカップのランキング上位2チームでわずか3ポイント差しかなく、スン・ジンズー選手とフランキー・チェン・コンフー選手(アウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュート)がユアン・ボー選手とレオ・イェ・ホンリー選手をリードし、後者のR&Bレーシングチームが、アブソリュートとは9点差でGT3チーム選手権をリードしています。
GT4
岡山の結果とセパンのエントリーを組み合わせると、GT4総合チャンピオンの確定は2023年の最終戦まで遅れる可能性があります。そのため、代わりに、SRO初の単独GT4レースの中心となるファナテック・ジャパンカップの戦いに集中するのが最善でしょう。
加納政樹選手とマックス織戸選手(YZレーシング・ウィズBMW Mチーム・スタディ)は、GT4総合とファナテック・ジャパンカップのランキングで、大塚直彦選手と小林翔選手(チェックショップ・ケイマニア・レーシング)を16ポイントリードしています。
アマ対シルバー-アマの対戦では、特に後者が主な特徴となる拡張クラスでは、加納選手と織戸選手が人気の優勝候補となっています。 ただし、選手権ポイントを獲得できるのはエントリー7チームのうち4チームだけであるため、DNF は高くつく可能性があることを覚えておく価値があります。
今シーズン初めに出場した、アキランド・レーシングとトヨタ・ガズー・レーシング・インドネシアもポイント獲得の資格があります。そして、後者のドライバー、ハリダルマ・マノッポ選手と野中誠太選手は、岡山で結果が出せれば、GRスープラも登場する予定のセパンでGT4の総合タイトルを獲得する可能性もあります。
Dステーション・レーシングのアストンマーチンは、2020年と2021年に同車両でスーパー耐久GT4クラス準優勝を果たしたアマドライバーペアの星野辰也選手と浜健二選手の手により、初のSRO参戦を果たします。一方、2023年新型マクラーレン・アルトゥーラは、 クレフ・モータースポーツの厚意により、アジアデビューを果たします。
昨シーズンこのクラスに参戦したGT3代表のコメット・レーシングの厚意により、アストンマーチン、BMW、マクラーレン、ポルシェ、トヨタにメルセデスAMGも加わります。
ロジスティックの問題により、クラフト・バンブーはGT4への暫定エントリーを辞退せざるを得なくなり、9台目となる可能性があったK-チューンズのトヨタは鈴鹿で損傷しました。
岡山大会タイムスケジュール
8月17日木曜日
11:00 – 12:15 GT4テスト1
12:25 – 13:40 GT3テスト1
14:40 – 15:55 GT4テスト2
16:05 – 17:20 GT3テスト2
8月18日金曜日
09:30 – 10:30 GT4公式プラクティス1
11:30 – 12:30 GT3公式プラクティス1
13:30 – 14:30 GT4公式プラクティス2
14:45 – 15:15 GT4ブロンズセッション
15:30 – 16:30 GT3公式プラクティス2
16:45 – 17:15 GT3ブロンズセッション
8月19日土曜日
09:00 – 09:15 GT3予選1
09:22 – 09:37 GT3予選2
09:47 – 10:02 GT4予選1
10:09 – 10:24 GT4予選2
12:40 – 13:40 GT3レース1
15:40 – 16:40 GT4レース1
8月20日日曜日
11:20 – 12:20 GT3レース2
14:30 – 15:30 GT4レース2
サクセスペナルティ (レース1)
15秒 – #4 R&Bレーシング + #50 YZレーシング・ウィズBMW Mチーム・スタディ + #39 トヨタ・ガズー・レーシング・インドネシア
10秒 – #992アブソリュート・レーシング + #718 チェックショップ・ケイマニア・レーシング
05秒 – #88トリプルエイトJMR