> Porsche Centre Okazakiの永井と上村がFanatec Japan Cupチャンピオン獲得
> Silverクラスタイトルの総合優勝はLingとCaoが獲得
> リザルト: レース2
Maezawa Racingが岡山国際サーキットで開催されたFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSのレース2で初優勝を飾りました。チャンピオン優勝候補として挙げられていたAAS Motorsport by Absolute RacingのVutthikorn InthraphuvasakとAlessio Picarielloは2.5秒差で2位フィニッシュとなりました。
レース1で優勝を果たしたCraft-Bamboo Racingを含めた上位勢のペナルティーや、接触により、R&B RacingのLu WeiとPatrick Piletは15位からスタートするも、3位表彰台まで順位を上げることに成功しました。
Plus with BMW M Team Studieの山口智英と荒聖治はFanatec Japan Cup勢の中では首位でフィニッシュしたものの、Porsche Centre Okazakiの永井宏明と上村優太が同選手権で3位入賞を果たしたことにより、永井と上村が栄冠に輝く結果となりました。
GT3シルバークラス総合チャンピオンに輝いたのはPhantom Pro Racingでした。Yuan BoとLeo Hongliはレース1でのトラブルにより欠場を強いられたため、Ling KangとCao Qiはフィニッシュでタイトルが確約されていました。
岡山で昨年優勝した横溝と、そのバトンを受け継いだBhirombhakdiの安定した走りによって、Maezawa Racingにとっては、後方を大きく気にしなくてはならないようなレース展開とはなりませんでした。
555号車のフェラーリはレース開始から30分間、ポールポジションからスタートしたPicarielloの後ろについていく形で走行。AAS/Absoluteはピットストップで10秒間のサクセスペナルティーがあることがわかっていたこともあり、あくまでも離されない走り方をしていました。
ドライバー交代後は、予想通りBhirombhakdiがCraft-BambooのJeffrey Leeの少し前でレースに復帰。同選手のチームメイトであるMaximilian Goetzは3位を走行していました。レース復帰後、Leeは555号車に着いていく形でペースを維持していたものの、最終的には後方を走っていたInthraphuvasakの先行を許してしまいます。さらに、InthraphuvasakはPrince Abu Bakar Ibrahimを短いフルコースイエロー直後に抜き去り、3位へと浮上しました。
レース時間残り8分の時点で、AAS/Absolute PorscheのInthraphuvasakがターン10でLeeのインサイドを刺す形でオーバーテイクに成功。しかし、そのすぐ後ろでも同様にチャンスを狙っていたIbrahim、木村武史、Andrew Haryantoの3選手は、Haryantoのミスジャッジにより、接触してしまいました。特にCarGuy Ferrariはピットストップ後、3位で復帰できると想定されていたこともあり、3台ともに大きくタイムロスを喫して順位を落とすこととなりました。
Inthraphuvasakはトラブルを回避できましたが、後方のクラッシュに影響を受けなかったBhirombhakdiに追いつくことはできませんでした。最終的にBhirombhakdiがチェッカーフラッグを受け優勝し、ビクトリーロードに帰ってくると、自分の名前のついたチームのFanatec GT Asia における初優勝を祝う、感極まった前澤友作チーム監督兼オーナーに迎えられました。
Luが前述のHaryantoの接触を回避し、Leeをオーバーテイクしたことで、R&B Racingの表彰台獲得を果たしました。この結果により、同選手は来月セパンで行われる最終戦にて、総合シリーズチャンピオンの獲得が可能となっている4選手のうちの1人なりました。
Anthony LiuとDani JuncadellaはD’stationのAston Martinがペナルティを受けたこともあり、4位入賞。土曜日のレース1で優勝を果たした同ペアは、10位スタートも最長のサクセスペナルティーを受けて15位に後退しました。それでもLiuは順位を上げて、Inthraphuvasakとわずか1ポイント差でチャンピオンシップのリードを維持しました。
Bao JinlongとMatteo Cairoliが駆るもう一台のAbsolute Racingのポルシェは、5位でフィニッシュ。KCMGのPaul IpとEdoardo Liberatiは10グリッド降格を受けたことで、3位スタートとはならず、最終的に6位となりました。
HUBAUTOのMorris ChenとAlvaro Parenteは7位、山口と荒が8位フィニッシュとなりました。
The Spirit of FFF Racingの濱口弘と大蔵峰樹がAmクラスで優勝。そして2位のClimax RacingのHu YuqiとBian Yeが、チャンピオンシップの大本命としてセパン戦に挑みます。レース1でFanatec Japan Cup Amクラスで優勝を飾ったComet Racingの山﨑裕介と辻子依旦は3位となりました。
Liu、Inthraphuvasak、Ibrahim、Luは総合シリーズチャンピオン獲得候補に挙げられており、4選手の間では27ポイント差が開いています。9月22日から24日に開催されるFanatec GT Asiaセパン大会の最終戦でチャンピオンが決定します。