富士、ファナックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWSの確固たる記録的エントリー

富士、ファナックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWSの確固たる記録的エントリー

> 第3戦と第4戦に40台のマシンと12のGT3メーカーが参加決定
> 暫定エントリーリスト:富士スピードウェイ

2023年度のファナテックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWSシリーズの第 3 戦と第 4 戦でありファナテック・ジャパンカップ大会のシーズン開幕戦に向けて、今週末、選手権記録となる40台のエントリーが富士スピードウェイに集結します。

この合計台数は、2017年に同じく富士でレースを行ったシリーズ過去最高の34台を余裕で上回り、36台のGT3は日本でのレースのタイ記録であると考えられています。2019年の鈴鹿10Hでも同じ台数が出場しました。

この台数には、現在公認されているGT3モデルを持つ13社のメーカーのうち12社が含まれています。アストンマーチン、アウディ、BMW、コルベット、フェラーリ、ホンダ、ランボルギーニ、レクサス、マクラーレン、メルセデスAMG、ニッサン、ポルシェで構成されるリストに、ベントレーが入っていないだけです。

2018年のトータル24時間スパ以来、これほど多彩な車両がSROモータースポーツ・グループのグリッドには登場しておりません。

トヨタGT4の2台のエントリーにより、メーカーの総数は13となり、これも選手権の新記録となります。

SROの GTワールドYouTubeチャンネルでは、今週の土曜日と日曜日に予選とレースの生中継が行われます。また、60分間のレースは両方とも、日本全国ではJ Sports で、東南アジアでは SpoTVで生放送され、そして中国の主要ストリーミング・プラットフォームのHuya、QQ、ドウユウ、アイチーイー、ビリビリでも生配信されます。


日本のスターが一団に参加

ファナテックGTアジアのタイでの開幕戦に参加した 25台のエントリーのうち20台が富士を訪れ、日本最高のGTチームとドライバーが今年初出場します。全員がGT3またはGT4選手権全体に向けてポイントを獲得できる一方、ちょうど半数がファナテック・ジャパンカップへの参加資格を有し、さらに 4台がファナテック・チャイナカップに参戦します。

チャーンで2度の表彰台を獲得したAASモータースポーツbyアブソリュート・レーシングのヴティコーン・イントラフヴァサック選手とアレッシオ・ピカリエロ選手が、チャーンのレース勝者のアンソニー・リュー選手とファビアン・シラー選手(クラフト・バンブー・レーシング)とプリンス・アブ・イブラヒム選手とルカ・シュトルツ選手(トリプルエイトJMR)を抑えて初期のドライバーズ・ランキングをトップに座し、2位と3位の間は1点差となっています。

ホームアドバンテージを活かしたい地元エントリー17台が集結するGT3クラスですが、これら3台すべてが今週末も優勝候補となる可能性が高いでしょう。17台のうちの16台がファナテック・ジャパンカップの参加資格を有しています。

その筆頭が、ファナテック GTアジアとジャパンカップの現チャンピオンである木村武史選手とケイ・コッツォリーノ選手であり、彼らはタイトルを獲得したフェラーリ488を新しい296 GT3へと変更しました。二人は昨シーズンの富士でポールポジション、優勝、そして3位フィニッシュを獲得し、それが彼らの選手権の成功に大きく貢献しました。

彼らは、トリプルエイトJMR と、昨シーズン富士でのレース2で優勝したプリンス・ジェフリ・イブラヒム選手、プラス・ウイズBMWチーム・スタディ、ABSSAモータースポーツ、ポルシェセンター岡崎、そして 2度のレース優勝を果たしている Dステーション・レーシングなどの著名な日本のチームとのライバル関係を新たにしています。

現シルバークラスチャンピオンの横溝直輝選手も、新しいチームとペアドライバーとともに戻ってきます。ピティ・ビロンバクディ選手はファナテックGTアジアに馴染みのある選手ですが、チームであるMAEZAWA RACINGは全くの新チームです。日本で最も著名な起業家であり慈善家の一人である前澤友作氏が所有しています。

KCMGにはファナテック・ジャパンカップへの参加資格はありませんが、チームオーナーのポール・イップ氏とエドアルド・リベラティ選手が共にハンドルを握るホンダが富士で今年初参戦します。

NSXは、今週末のメーカー数の増加に貢献する4つのGT3モデルのうちの1つです。Kチューンズ・レーシングのレクサスRC Fとビンゴ・レーシングのコルベットC7は、どちらも昨シーズン岡山でレースに出場しましたが、それ以外ではめったに見られません。一方、由緒あるニッサンGT-Rは現在、主に日本に限定されており、高い競争力を維持しています。これら 2車種はランアップ・スポーツとチーム5ZIGENの参戦により富士で出場します。

そのほか、GT3のアマクラスには6台のエントリーによる熱戦が見込まれます。クライマックス・レーシングのフー・ユーチー選手とビアン・イェー選手は、12レース中2レースを終えて現チャンピオンのアンドリュー・マクファーソン選手とベン・ポーター選手を抑えてリードしていますが、両ポルシェはチームウエマツ(マクラーレン)、コメット・レーシング(フェラーリ)、スピリット・オブ・FFFレーシング(ランボルギーニ)およびランアップ・スポーツ(ニッサン)といった地元の強敵に直面することになるでしょう。

ファナテック・チャイナカップでは、R&Bレーシングのボー・ユアン選手とイェ・ホンリ選手が、リン・カン選手とカオ・チー選手(ファントム・プロ・レーシング)、スン・ジンズ選手とフランキー・チェン選手(アウディ・スポーツ・アジア・チーム・アブソリュート)に対して序盤では僅差でリードしています。トップ3間の差はわずか4ポイントです。

また、富士では2つの注目を集めるドライバー交代があり、インターコンチネンタルGTチャレンジ・パワード・バイ・ピレリとファナテックGTヨーロッパの現チャンピオンであるダニエル・ジュンカデラ選手がクラフト・バンブーのメルセデスAMGのファクトリードライバーであるシラー選手に代わり、リッチー・スタナウェイ選手が、トリプルエイトでオーストラリアのスーパーカーにコミットしているブロック・フィーニー選手の代理を務めます。

一方、ファナテック・ジャパンカップGT4開幕戦には4台のエントリーが参戦します。

現アマチャンピオンの大山正芳選手がアキランド・レーシングとそのトヨタとともに復帰し、それにKチューンズがエントリーした2台目のGRスープラが加わります。元GT4チャンピオンのYZレーシング・ウィズBMWチーム・スタディは、スーパーGTレーサーの織戸学とともにクラス復帰を果たすほか、シリーズ初登場のチェックショップ・ケイマニア・レーシングの参戦によりグリッドにポルシェも登場します。


富士スピードウェイ・タイムスケジュール

6月15日木曜日
10:40 – 12:10: テスト#1
13:10 – 14:40: テスト#2
15:30 – 17:30: テスト#3

6月16日金曜日
12:30 – 13:30: 公式プラクティス 1
15:00 – 16:00: 公式プラクティス 2
16:00 – 16:30: ブロンズテスト

6月17日土曜日
09:10 – 09:25: GT4 予選1
09:32 – 09:47: GT4 予選 2
09:57 – 10:12: GT3 予選 1
10:19 – 10:34: GT3 予選 2
14:25 – 15:25: レース1

6月18日日曜日
12:00 – 13:00: レース2


サクセス・ペナルティ (レース 1)

15秒 – #37 クラフト・バンブー・レーシング
10秒 – #77 クラフト・バンブー・レーシング
05秒 – #911 AASモータースポーツ・バイ・アブソリュート・レーシング