> 10のマニュファクチャラーがしのぎを削るGT3とGT4!
> GT3チャンピオン、GruppeM RacingはMercedes-AMG GT4で2018年を戦う
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今週末、マレーシアのセパン・サーキットでシーズンが開幕するBlancpain GT Series Asiaには29人のドライバーがエントリーし、現GT3チャンピオンのGruppeM Racingはドライバーとチームのダブル・タイトルの死守を誓っている。
2017年初開催となった選手権シリーズの大成功を受け、今シーズンはGT3が21台、GT4が8台という多くのエントリーを発表、アジアをリードする多クラスGT戦としての基盤を確固とするに至った。新たに日本、韓国、台湾、オーストラリアからのフルシーズン・エントリーを含む、9つの国を代表する10のマニュファクチャラーとチームが顔を揃えた。総勢58人のドライバーは、5つの大陸、19を超える国籍が集まることとなり、このシリーズの世界的な魅力を強くアピールすることになった。
セパンには、昨年ダブル・タイトルを獲得したGruppeM RacingがMercedes AMG GT3でドライバーのラインアップを刷新して参戦する。ニコ・バスティアンとパトリック・ニーデルハウザーは2017年のチャンピオン・カー#999に搭乗、AMGワークスのエース、ラファエル・マルチエロは#888 にPro / Amエントリーでフランスのアマチュア・ドライバ―、ブライス・ボージとパートナーを組む。
マルチエロは昨シーズン、GruppeMからセパンにスポット参戦し、今期は6大会中5大会に参戦する。AMGのファクトリー・ドライバー、マクシー・ブークがブリラムを戦い、マークス・ポマーはタイ、鈴鹿、富士、寧波(ニンボー)でバスティアンの代わりを務める。
Audiは6台のフルシーズン・エントリーで、今年もGT3勢の優勝候補となっている。Absolute Racingからはそのうちの3台が参戦しているが、昨シーズンのR8ドライバー中、最優秀となったアディティヤ・パテルとミッチ・ギルバートを擁するのはヨーロッパのTeam WRTである。ODレーシングのペアは、2017年のセパン優勝を含め3勝を挙げており、今シーズンは1点差で苦杯をなめた昨シーズンの雪辱を果たそうとしている。
他のAudi勢からは、セパンのレース2の勝者アンソニー・リウがAbsolute Racingのジョシュ・バードンとタッグを組み、地元の人気者でもあるアレックス・ユーンはPro/Amカテゴリーでリム・キング・ウィーとのチームでPheonix Racing Asiaに戻ってきた。
Craft-Bamboo Racingは、2017年を強く終え、サンディ・ステュヴィック、エイダン・リード、ダリル・オーヤンの3人が表彰台に上がるなど、ポルシェ勢追撃の最先鋒となってきた。
Ferrari勢は、昨年スポット参戦だった2つのチームがフルシーズン・エントリーを果たす、というステップアップが見られた。日本から参戦のARN Racingは、鈴鹿と富士で活躍し、488 GT3が最速のクルマの1台であることを証明した。セパンとブリラムにはスーパーGTの元チャンピオン伊藤大輔を擁しての参戦となる。HubAuto Corsaは今年、Blancpain GT Series Asiaフル・エントリー・チームとなり、車両もPorscheから跳ね馬へと切り替わった。
3台のLamborghiniはFFF Racing Team by ACMとAMAC Motorsportからの参戦となり、特に後者はオーストラリアからのシリーズ初代表となる。HondaとAston Martinはそれぞれ、Arrows RacingとクラスチャンピオンのCMRT EurasiaでAm Cupへのエントリーとなる。
今週末、最大の話題となるのは、2台の2018仕様のNissan GT-R NISMO GT3のデビューだ。新たにタッグを組んだKCMGとのコラボレーションによって、既に大きな話題を呼んでいる。ステアリングを握るドライバーの一人は現役スーパーGTのドライバー松田次生で、プラチナ・ドライバーとして今回シリーズに参戦する。
GT4の人気はまだまだ増加の傾向で、今季はBlancpain GT Series Asiaで、4つのマニュファクチャラーから8台のフルシーズン・エントリーを受け、まだまだこのクラスの発展は見逃せないものがある。
依然、最大グループはPorscheで、3台のCayman GT4 Clubsports MRが数の面でも優位に立っている。その中にはちょうど一年前にこのセパンで初優勝を果たし、ドライバーのタイトルを獲得したCraft-Bamboo Racingにはフランク・ユーとジャン・マルク・マーリンとがいる。
他には2台のBMW M4がBMW Team Studieから、そしてGT3チャンピオンのGruppeM RacingによるMercedes-AMG GT4が1台、グリッドに集まることになる。
McLarenは、2017年にPorsche勢の席捲に歯止めをかけた唯一のマニュファクチャラーであり、富士にスポット参戦したモク・ウェン・サンとリチャード・ウィーを擁するClearwater Racingが再び顔を合わせ、570S GT4でフルシーズンに挑む。
Blancpain GT Series Asiaはシーズン前テストから金曜日の公式テスト、5日間の日程で幕を開ける。週末にはプラクティスと2回の予選、そして土日で2回の60分レースと続いていく。
テレビ放送
アジアと世界の多くのファンは、Blancpain GT Series AsiaのウェブサイトとFacebookのページで、予選と両方のレースのライブの無料配信を見ることができる。米国の視聴者は、Motor Trend on Demandで、またFox Asia、Asiavision Networkの放送地域では、ライブで中継を見ることができる。
ブルネイ、カンボジア、中国、東ティモール、香港、日本*、ラオス*、マカオ、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム。
*アメリカ領サモア、クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、キリバス諸島、ミクロネシア、ナウル、ニュー・カレドニア、ニウエ、北朝鮮、北マリアナ諸島、パラオ、パキスタン、ピトケアン、ソロモン諸島、タヒチ、トケラウ、トンガ、ツバル、オセアニア、マレーシア、マレーシア、バヌアツ、ワリス、フツナ諸島、西サモアなど。
* FNGのFox Sports / Star Sportsチャンネルは現在これらの国/地域では配信されてないが、デジタルサービスやその他のメディアから配信される可能性がある。
ピットストップのサクセス・ペナルティーについて
GT3とGT4のすべてのエントリーは、レースの義務付けドライバー交代(ピット・ウィンドウはレース開始25分から35分の間、オープンとなる)の間、最低ピットストップ時間を遵守しなければならない。
ピットストップのサクセス・ペナルティーは、シーズン初のレースでは適用されない。しかし、GT3とGT4の上位3台は、レース2の最低ピットストップ時間に加えて、15秒、10秒、5秒のペナルティを受けることになる。
タイム・スケジュール
4月11日水曜日
10:00 - 10:55:有料プラクティス1
15:00 – 15:55:有料プラクティス2
4月12日木曜日
10:00 - 10:55:有料プラクティス3
15:00 - 15:55:有料プラクティス4
4月13日金曜日
11:30 - 12:15:フリー・プラクティス1
16:00 - 16:45:フリー・プラクティス2
4月14日土曜日
09:00 - 09:30:フリー・プラクティス3
11:55 - 12:10:予選1(レース1グリッド)
12:20 - 12:35:予選2(レース2グリッド)
15:45 - 16:45:レース1
4月15日日曜日
11:50 - 12:50:レース2
ラップ・レコード
GT3:2m04.859s – ラファエル・マルチエロ - GruppeM Racing Mercedes-AMG GT3 - 2017
GT4:2m20.141s – エリック・ロー - EKS Motorsports Porsche Cayman GT4 ClubsportsMR-2017