タイトル獲得に野心をたぎらせるChoiは、Metzgerと共にIndigoに勝利をもたらし、富士スピードウェイで再び軌道に乗り始めた。

6 July 2019

> 韓国チームのMercedes-AMGがAbsolute AudiのRump/Tan組を押さえる。
> Craft-BambooのMerlin/Punが地元で声援を浴びるTeam Studieを退ける。
> リザルト: Fuji Race 1

> ポイント: GT3 | GT4

Manuel MetzgerとMG Choiは、小さなパンクのおかげで、後者のChoiのタイトル獲得の希望もついえそうになったが、自らにとっても、Solite Indigo Racingにとっても、Blancpain GT World Challenge Asiaの今季2度目の勝利を、本日午後の富士スピードウェイで獲得した。

韓国チームのMercedes-AMGは、2番目のランでMetzgerを追いかけていたAudi Sport Asia Team AbsoluteのWeiron Tan and Martin Rumpのわずか0.5秒前にフィニッシュ。

GT4ではCraft-Bambooのコー・ドライバー、Jean-Marc Merlinと肩を並べ、夢であったBlancpain GT World Challenge Asiaデビューで勝利の美酒を味わった。彼らが乗るMercedes-AMGは、チャンピオンシップ・リーダーの砂子塾長と木下隆之(BMW Team Studie)の1.7前にフィニッシュし、その間にRingo ChongとSetiawan SantosoがTeam iRace.Winに、7位から表彰台圏内に上がるまでバトルを繰り広げた。


GT3:INDIGOがトップに返り咲く

富士山の麓で今週末開催されている2本の60分レースのうち、1本目のレースでは2019年のトップ3の主役がトー・トゥ・トーのせめぎ合いの中、それ以外の車とも対峙する結果となっていた。

ポイントリーダーのTanart Sathienthirakulは、ポールポジションの位置から退いた上にT1でワイドに開いてしまい、その間に同じくフロント・ローでスタートしたMG Choiとインでつばぜり合いを繰り広げることに。そんなタイ人のライバルは最初追い上げに入っていたが、チャンピオンシップ候補と目される坂本祐也のパートナーに勧誘されたMarco Seefriedに捕まった。

トップ3の車両間のギャップは、オープニング・セッションの全体を通して大きな開きを見せることもなかったが、25分後、Choiはピット・ウィンドーが開く前に急激にペースを落した。韓国人はセッションの半分辺りにくると、静かなパンクが心配の素となったことをのちに明かすものの、結果的にSathienthirakulが追い越せたのも終了間際になってからだった。

自然の流れで、Choiは最初のチャンスでピットに入ったが、Absolute Racing PorscheとHubAuto Ferrariはそのまま走り続けた。その決断は実際Indigoにとって功を奏すもので、Metzgerは一度外に出ることを選択したライバルたちよりも新しいタイヤでより速いラップを重ねることができた。

その後方では、Weiron Tanがオープニング・セッションでグイッと仕掛けたため、Absoluteの一番いい位置につけたAudiを、7位から4位へと押し上げた結果、リーダーからかなり近いところまで追い上げ、Martin RumpにとってはHamprechtからすぐに3位を取り上げる結果となった。ところが、エストニア人はそこで終わることもなく、すぐにSeefriedのコー・ドライバーである坂本を送り込んだ。

Metzgerに追いつくことも十分に可能だったことが証明された。問題はMercedes-AMGを追い抜き、0.8秒の開きを最後の15分のほとんどは保つことができていた。フィニッシュ前にわずか0.5秒の差でかわされたことだった。

Rumpに迫りながらも、坂本がチェッカー・フラッグを受けたのは0.9秒後で、Hamprechtは一人走りで4位に入った。ところが、彼とSathienthirakulは、彼らの主だったチャンピオンシップ・ライバルが明日、15秒と5秒のサクセス・ペナルティーを受けている間、彼ら自身はハンディキャップなしでレースを走れることになる。

TSRTのDavid Chenは厳しかったスタートを、戦いに再び参加するほどに挽回したあと、5位に入る強い走りを披露。実際この中国人ドライバーはピット・ウィンドーの前に、誰よりも早いタイムを叩き出し、そのまま新しいコー・ドライバーのRahel FreyにAudiを受け渡した。

彼女はかなり見ごたえあるオープニングの闘いを披露したクラス・ライバルのPiti BhirombhakdiとAlex Auを、僅差で押さえこんだ永井宏明のペースのおかげで、Pro/Amクラスの勝利を飾った上村裕太が駆るARN Porscheをぎりぎりで退けた。

David TjiptobiantoroとRio HaryantoはT2 Motorsports Ferrariでトップ10に入った。
その後方ではTriple EightのJazeman Jaafarが、11位に入るファステスト・ラップを記録し、Ben PorterとAndrew Macphersonも、AMAC Motorsportに今季2度目のAm Cup勝利を献上した。

だがPro/Amのチャンピオンシップ・リーダーであり、総合タイトルの主役、Panther/AAS Motorsport Porscheのタイ人ドライバーのVutthikorn Inthraphuvasakは、ボンネットの破損のおかげで、ウィンドスクリーンからの視界を失い、リタイヤを余儀なくされた。


GT4:PUNにとっては夢のようなスタート

 

Craft-Bambooは富士スピードウェイで勝利の道に返り咲き、David Punと前チャンピオンの Jean-Marc Merlinが、BMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之との一騎打ちに競り勝った。

木下はポールポジションから早い段階のリードへと転換してみせたが、Merlinにつけた10秒差をそれ以上広げることができず、それさえできていれば、ピットストップ・サクセス・ペナルティーの差を無しにすることができたかもしれなかった。

その代わり、ついにMercedes-AMGがM4の前に出ることになる。砂子塾長がPunにかなりのところまで迫ったものの、Craft-Bambooのリードが簡単に揺らぐことはなかった。

後方ではRingo Chongが前半で順位を4つ上げると、iRace.WinのMercedes-AMGを、3位の状態でSetiawan Santosoに託した。チームはCraft-BambooとTeam Studieの、共に5秒と15秒のサクセス・ペナルティーを活かせるほどに差を詰めることができなかったが、比較的トラブルのない走りで、最終的に表彰台を享受することができた。

Keo ChangとJoe ChiはiRace.Winのために、Birth Racing Projectの奥村浩一と山脇大輔に3つか4つの先につけることができた。

今週末の60分レース2本目は日本時間13:05(GMT +9)にスタートする。