息をのむ最後の追い抜きでAbsoluteのTan/Rump組は富士スピードウェイでAudiに今シーズン初勝利をもたらす

7 July 2019

> #12 Audiが1ラップ分もリードのない状態から最大ポイントをスコア
> BMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之がGT4クラスで優勝を飾る
> リザルト:富士 レース2
> ポイント:GT3 | GT4

Audi Sport Asia Team AbsoluteのWeiron Tanはファイナル・ラップでVutthikorn Inthraphuvasakを追い越し、勝利を我がものとし、Martin Rump とAudiにとってはBlancpain GT World Challenge Asiaの今季初となる勝利をもたらした。

マレーシア・チームが後半、T1でインに突っ込んだことで、最終10分のクロージング・ステージに出たセーフティー・カーのおかげで、ProもAmも大集結させた2週間前の鈴鹿でのレース2を思い起こさせる劇的な状況となった。

Panther/AAS Motorsports PorscheをAlex ImperatoriとシートをシェアするInthraphuvasakは、Pro/Amの混乱の中、2位に入り、その間、Craft-BambooのChristina NielsenとDarryl O’ Youngが後半のバタバタの中、表彰台の最後のスポットに向けて滑りこんだ。

その後ろではBMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之が勝利をもぎ取ると、 GT4チャンピオンシップのリードをさらに延ばした。Joe ChiとKeo ChangはチームメイトのRingo ChongとSetiawan Santosoの先に飛び出し、昨日の勝者、Jean Marc MerlinとDavid Punがピットのトラブルから勢いを失った。


GT3: RUMPとTANのABSOLUTEで完璧な美酒



Weiron TanとMartin Rumpにとって永らく勝利に見放されていたが( 0.742秒差)、これまでのシーズンでは運の無さが彼らを勝利から遠ざける大きな要因となっていた。昨日のレースで表彰台に立ったことが潮の変わり目を示唆していたように、今日の60分レースで、Absoluteのペアは10秒のピットストップ・サクセス・ペナルティーを乗り越えることでそれを証明してみせながら、自分たちこそがチャンピオンシップ・アウトサイダーであることを宣言した。

オープニング・セッションはピット・ウィンドーが開く前にトップ4のポジションを占めていたMercedes-AMGのものだった。Craft-Bamboo の最高のエントリーとして、Alessio Picarielloはポールの位置から引き離されたが、その後ろでは横溝直輝がTriple EightのJazeman Jaafarを押し出して2位に入った。

Picarielloのペースでいけば、ピットストップが25分後に行われるようになれば11秒の先行というところだった。ところがアドバンテージの一部は、JaafarがAnstoneのMercedes-AMGの後ろで前へ出られないままに押さえているという理由もあった。おかげでMelvin Mohまで僅差の4位に入り、RumpのAudiも5位に入った。

Absoluteは最初にピット入りした1台となったが、より長い強制ピットストップの結果、徐々に順位を下げていく。だがAudiもピットストップ前はシルバー・カップ・エントリーをリードしており、ウィンドーが閉じるや否や1位から2位を走っていたアマチュア組のJeffrey Lee、Jefri Ibrahim、Xu Wei、Daniel Auに対し、Tanは持ち前のスピード・アドバンテージを活かすことができた。

最初はそんなの彼らのアドバンテージも越えられないかのように思えた。Picarielloのコー・ドライバーはTriple EightのIbrahimのほぼ10秒先に出ていて、コー・ドライバーのAlex Imperatoriが9位でスタートしながら6位でピットインした、Vutthikorn Inthraphuvasakhは、WeiとAuをピットストップのすぐ後に2人を抜いた後も後方に迫っていた。

そうして残すところ15分でマーシャルが動けなくなったT2 MotorsportsのFerrariの対処をしている間、セーフティー・カーが呼ばれることに。2ラップのうちに、リスタートの直後のLeeを追い越した彼は2位に浮上し、Inthraphuvasak を追いかけた。その後Tanが虎視眈々とタイミングを狙う中、PorscheとAudiは次の5分をノーズ・トゥ・テイルのせっつく状態で過ごした。ファイナル・ツアーの最初に、マレーシア人は急に右へ振ってインをとると、T1の厳しいブレーキング・ゾーンに突入した。Inthraphuvasakは出口で挽回し、Tanがようやくレースを締める動きを完結するまでR8とはずっと横並びの状態で走っていた。

その後方での遅めのセーフティー・カー投入のおかげで、より多くのシルバー・カップの車両が追いつくことになったが、実際3位に入ったのはCraft-BambooのDarryl O’Youngと Christina Nielsenだった。後者は最初Ibrahimを追い越す前に、複数のトラック・リミットの罰則のおかげで受けたLeeのドライブスルー・ペナルティーを利用しながら、Mercedes-AMGとFerrariとの対峙すべく、WeiとHubAuto CorsaのMarco Seefriedとのコンタクトを最初の段階では避けていた。

同様に、彼が共に駆るAudiのRahel Freyが17位でスタートし、14位でピットインしながら、結果的にTSRTのDavid Chenは4位で終えた。IbrahimはPro/Amレーサーの中でも2位のフィニッシュを守り抜き、クロージング・ラップでAlex AuのVSR Lamborghiniのペースを追い抜いて5位でフィニッシュした。

後方では総合チャンピオンシップのトップ2は、今日のレースの予測不能な印象を強調するように、予定外のピットストップやタイム・ペナルティーを受けながら、7位と8位でなんとかフィニッシュした。Manuel Metzgerがスピンして後方へ追いやられ、Philip Hamprechtがパンクに見舞われる結果となった、双方ともに同じ1ラップ目の事故に絡んでいた。Absolute のコー・ドライバーTanart Sathienthirakul はそれ以上の問題を抱えることなく7位で終え、Solite Indigo Racing Mercedes-AMG は、昨日のレースに勝つことで受けた15秒のピットストップ・サクセス・ペナルティー、その上に、ショート・ピットストップのおかげでもうひとつのストップ/ゴー・ペナルティーを乗り越えなければならなかった。MetzgerとMG Choiはどうにか8位で終えることができた。

ARN Racingも ABSSA Motorsportも、そんな彼らの遅れがなければ、どうなっていたことかと胸を撫で下ろしているだろう。永井宏明と上村裕太はドライブスルー・ペナルティーを受けながら9位でホームに戻り、McLarenの澤圭太と同情するPiti Bhirombhakdiは、後半のパンクによりセーフティー・カーに後ろからピットに入った。They completed the top-10.そして最終的に10位で終えた。

Chonsawat Asavahameと浅井亮博のVattana Motorsport Lamborghiniは、表彰台に入ったBen PorterとAndrew Macphersonも巻き込みながら、レース全体で繰り広げられていた戦いの中、中西圭と脇坂薫一のLM Corsa Porscheに2.5秒差をつけてAmクラス・カップを制した。

今度はチャンピオンシップ・リーダーのSathienthirakul / Hamprecht組とChoiを隔てるのはわずか6ポイントで、Seefriedのパンクの結果、今日はポイント獲得を逃した坂本はそこから8ポイント下回った。Inthraphuvasakと、Rump/Tan組は4位と5位に入り、トップ・スポットからそれぞれ17と26ポイント下に漂うことに。


GT4: TEAM STUDIEのBMWがさらなるシルバーを獲得



BMW Team Studieの砂子塾長と木下隆之は、Craft-Bambooのピットストップのトラブルを利用し、富士スピードウェイでの勝利と共に、チャンピオンシップでのトップ・リードをさらに積み上げた。

砂子塾長と昨日の勝者、David Punはオープニング・セッションで、Mercedes-AMGのドライバーがスタートと共にライバルのBMWを追い抜き、素晴らしい勝利を楽しんだ。

BMWの10秒のサクセス・ペナルティーは、昨日レースに優勝したCraft-Bambooよりも5秒短かった。それにより、Team Studieには疑いもなくアドバンテージとなったはずだが、Jean-Marc MerlinがPunと交代してからリスタートを拒否したことにも大きく助けられることに。

木下はセーフティー・カーのピリオドを問題なくいなし、オープニング・セッションの間に、3位をキープしていたTeam iRace.Win のKeo Changと Joe Chiの 2.6秒前でホームに戻ると、その間Ringo ChongとSetiawan Santosoがピットでさらに5秒過ごし、週末の奮闘の末に2度目の表彰台にこぎ着けた。

GTO RacingはTTRと、Mercedes-AMGをリスタートしようとする間、さらに20秒のロスを被ったCraft-Bambooの前の4位でフィニッシュした。

Blancpain GT World Challenge Asiaは8月3日と4日の開催で続いていくが、元F1サーキットだった韓国に初めて上陸することになる。