> セーフティカー手順違反により、4台を除くすべてのエントリーに30秒のペナルティが科せられる
> レース2結果
アブ・バカール・イブラヒム王子とルカ・ストルツ選手が、富士スピードウェイで開催されたファナテックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWSの第2レースで優勝を手にしました。
#88トリプルエイトJMRメルセデスAMGは暫定14位でしたが、3回目のセーフティカー手順中にピットレーンを通過することでメインストレート上の事故を回避するというレースコントロールの指示に従い、最高ポイントを獲得しました。暫定で上位フィニッシュしていた13台すべてを含む、レースコントロールの指示に従わなかった車両には、ドライブスルー・ペナルティの代わりにレース時間への30秒加算がされた。
同様の理由で、EBMのセティアワン・サントソ選手とリード・ハーカー選手は2位となりました。
暫定ウィナーのDステーション・レーシングは通常なら訂正された後も表彰台を獲得するはずでした。しかし、チームのアストンマーティンは、走路外走行で相手を追い越したとして、レース後さらに10秒のペナルティを科せられました。加算されたタイムにより、星野敏選手と藤井誠暢選手は7位に下がりました。
したがって、R&Bレーシングのルー・ウェイ選手とデニス・オルセン選手は、暫定順位より1つ低い順位の総合3位でフィニッシュしました。
単独ドライバーの植松忠雄選手は当初総合6位、アマクラス優勝という優秀な成績を収めていました。しかし、義務ピットストップを時間外に完了したことでレース後のペナルティが科せられ、クラス優勝はコメット・レーシングの山﨑裕介選手と辻子依旦選手の手に渡りました。
チェックショップ・ケイマニア・レーシングの大塚直彦選手と小林翔選手が、アキランド・レーシングのトヨタを抑えてGT4の栄誉を手にしました。
Dステーションは参戦5戦中の3勝目を失う
おそらくファナテックGTアジアの歴史の中で最もクレイジーなレースで、トップ間の衝突が1回ではなく2回発生し、セーフティカーが3回導入され、コルベットが一時的に空中に浮いたこともありました。これらすべてが、Dステーションが12番グリッドからコース上で勝利する理由を説明するのに役立つはずでしたが、レース後のペナルティを受け露と消えてしまいました。
オープニングラップで、5ZIGENのニッサンがターン1での激闘中に右リアのサスペンションに損傷を負ったことにより、レースの調子は決まりました。前方では、ダニエル・ジュンカデラ選手がポールポジションからのスタートから、デニス・リンド選手とアレッシオ・ピカリエッロ選手との僅差でのリードに変え、またピカリエッロ選手はケイ・コッツォリーノ選手を力強く抜き去りましたが、その後立ち往生していたGT-Rによってセーフティカーを短い期間、導入することが必要となりました。
コッツォリーノ選手のアウト側を回るオルセン選手の大胆な追い抜きはさておき、レースが再開された後も上位の順位は変わりませんでした。一方、藤井選手はKCMGのエドアルド・リベラティ選手と面白い戦いを繰り広げた後、ほとんど進歩を見せませんでしたが、最終的にはリベラティ選手のホンダが藤井選手をかわしました。
レースは後方でさらに激しくなり、土曜日に優勝したビンゴ・レーシングのコルベットとスピリット・オブ・FFFレーシングのランボルギーニとの高速での衝突によりC7 GT3-Rがメインストレートのバリアの左に激しく突き刺さり、一瞬空中に飛び出しました。飯田章選手と濱口弘選手は無傷でマシンから脱出しましたが、長時間に及ぶ片付け作業により、レースコントロールはピットウィンドウ開始を3分遅らせることを余儀なくされました。
ピットウィンドウはレース再開と同じ周回に開始しました。しかし、順位の下の方の車両が即時にピットストップすることを選択する一方で、有力なプロはスティントの長さを最大限に延ばすことに集中しました。
リンド選手は前回の再開ですでにジュンカデラ選手との距離を測っており、ターン1への最初のチャンスで再挑戦しました。しかし、素早く身をかわしたクライマックスのメルセデスAMGがブレーキングゾーンでライバルのクラフト・バンブーのリアをひっかけ、それによってジュンカデラ選手は芝生上を走行することになり、そこで内側のバリアをヒットし、コースを横切って待ち構えていたグラベルトラップに突っ込みました。
リンド選手は再度ファイトするために戻りましたが、オルセン選手も抜け出す方法を探している間、ピカリエッロ選手が逃げ切ることができたので、ピカリエッロ選手に次ぐ2位に落ちました。 ノルウェー人選手は次にメインストレートでリンド選手を追い抜き、トップのポルシェから6秒遅れでピットインしました。
10秒差だったピカリエッロ選手とリンド選手は2周後に一緒にピットストップを行いましたが、AASモータースポーツ・アブソリュート・レーシングのサクセス・ペナルティのおかげで、両車両はさらに接近しました。Z.ビーファン選手もヴティコーン・インタラプワサク選手の前でスピードに乗っているように見えましたが、ポルシェを追い抜こうとするあまりに接触してタイヤバリアにスピンさせてしまう結果となりました。
同時に、メインストレートで無関係なインシデントが発生しました。それは、突然の故障でジェフリー・リー選手のクラフト・バンブーのメルセデスAMGがピットウォールに衝突したことで、これにより3回目のセーフティカー導入となりました。その影響は最終結果に大きな影響を与えていたでしょう。
残り時間10分を過ぎたところでレースは再開となり、最後のパートに入りました。Zhou選手はコース上でトップに立ちましたが、ジュンカデラ選手とインタラプワサク選手とのそれぞれ別々のインシデントにより科せられた2回のドライブスルー・ペナルティを未消化だったため、2位のポール・イップ選手が事実上のリーダーとなりました。リベラティ選手が早い機会に藤井選手を追い抜いたことで、KCMGのホンダがドライバー交代でアストンマーティンに先んじて浮上することになりましたが、レースが再開されると、レースの勝利をもたらす決定的ななように見えた追い抜きをしたのは星野選手でした。
R&Bのポルシェが彼の後を追い、1.1秒差で暫定の表彰台を獲得しました。
しかし、ペナルティが適用され、それらすべてがレース後に変わってしまいました。
ルー選手とオルセン選手は、ピットで5秒余分にストップもしたにも関わらず、それでも週末2度目の表彰台を獲得しました。一方、シルバードライバーのレオ・イェ・ホンリー選手は、アマと比べて比較的ペースが速かったため、ボー・ユアン選手とともにステアリングを握っていたマシンはトップ20圏外から急速に浮上し、最終的には4位でフィニッシュしました。
山口智英選手と荒聖治選手は、プラス・レーシング・ウィズBMWチーム・スタディのM4を完走させコース上では4位でしたが、最終結果では5位となり、レース後に順位を上げたアウディ・スポーツ・アジア・チーム・アブソリュートのアンドリュー・ハリアント選手とジェームス・ユー選手の前でフィニッシュしました。
次戦は鈴鹿で、7月14~16日開催のもてぎとの連続開催の1週目が開催されます。